薬剤師の転職お役立ちコラム COLUMN
2020/11/13
薬剤師の離職率は高い?おすすめの転職サイトも紹介!
薬剤師は専門的な資格が必要な職業のため、一度知識と技能を身に着ければ、さまざまな職場で活躍することができます。
このメリットは転職活動においても優位に働くため、薬剤師業界は転職が盛んな業界であると同時に、離職率も高いことでも知られています。
当記事では、薬剤師の離職率や離職の原因について解説します。また、薬剤師が満足度の高い転職を行うためのおすすめの方法も紹介するため、薬剤師に転職することを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
1.薬剤師全体の離職率は?
厚生労働省が発表した「平成30年雇用動向調査結果の概要2産業別の入職と離職」によると、医療従事者である薬剤師が属する医療・福祉分野における入職率は16.2%、離職率は15.5%とさほど乖離は見られません。
出典:厚生労働省「平成30年雇用動向調査結果の概要2産業別の入職と離職」
薬剤師にフォーカスして入職率と離職率を見ると、2009年4月から2010年3月までのデータでは薬剤師全体の入職率が13%、離職率が10%と入職率が上回る結果となっています。
薬剤師の職種・階層別に細分化されたデータは、下記のとおりです。
入職率 離職率 店長職 6% 9% 一般薬剤師 14% 9% パート薬剤師 24% 21% 受付事務 15% 10%
上記の表から、店長職以外では入職率のほうが高い傾向が見られ、割合で言うとパート薬剤師は入職率・離職率ともに高く、入れ替わりが激しいことが分かります。
店舗規模別のデータは、下記のとおりです。
入職率 離職率 5店舗以下 13% 6% 6~10規模の店舗 16% 14% 11~20規模の店舗 13% 11% 21~30規模の店舗 10% 8% 31以上の規模の店舗 18% 16%
上記の表から、5店舗以下の小規模な店舗よりも、31店舗以上の大規模な店舗の方が、離職率が高い傾向にあることが分かります。
また、3年以上勤務している割合について店舗別に集計したデータでは、5店舗以下が70%、6~10店舗が67%、11~20店舗が73%、21~30店舗が76%、31店舗以上が58%となっています。店舗規模により異なりますが、店舗数が31を超える大規模な店舗が3年以上勤務している割合が最も低いことが分かります。
2.離職率は職場によって大きく異なる
薬剤師の就職先は、病院・ドラッグストア・調剤薬局の3つに大別されます。それぞれの職場で薬剤師が置かれる職場環境や職務内容は異なり、離職率の高さにも大きく関係しています。
ここでは、上記の3つの離職率の高低や、離職に繋がる原因について解説します。
2-1.病院の場合
病院では日々さまざまな疾患や薬剤の知識に触れることができるため、やりがいを重視する方や成長したい方が多く希望する職場です。
ところが病院薬剤師の離職率は、ドラッグストアや薬局よりも高い傾向にあります。
病院薬剤師の離職率が高い理由として、病院での勤務は激務であり、当直や時間外での勉強会など拘束時間が長くなることが挙げられます。また、病院特有の閉鎖的な職場環境や、医師・看護師との人間関係なども原因として挙げられます。
これらの環境に疲弊して離職を考える薬剤師は多く、病院薬剤師の離職率が高くなる要因となっています。
2-2.ドラッグストアの場合
ドラッグストアに勤務する薬剤師の離職率は、基本的には低い傾向にあります。しかし、民間企業色の強いドラッグストアは、会社によって離職率にも大きく差が見られる点に注意が必要です。
ドラッグストアの場合、激務薄給でサービス残業が多く、病院を超える高い離職率となっているところもあります。
また、ドラッグストアに勤務する薬剤師の仕事内容はOCT販売が中心となり、商品補充やレジ打ちといった関連業務にも追われるという職務上の理由も、転職者が増える原因となっています。
薬剤師本来の調剤業務ができず、スキルアップも期待できないため、転職を考える薬剤師の方は少なくありません。
2-3.薬局の場合
薬局は勤務時間や収入面が安定しており、働きやすいことから、多くの薬剤師から人気を集める職場です。しかし、離職する方は一定数存在しており、ドラッグストアよりも若干多いとも言われています。
薬局に勤務する薬剤師は安定的に働くことができる反面、日々同じような調剤を繰り返すルーティンワークとなり、大幅なキャリアアップや年収のアップが期待できないことが、離職に繋がる理由として挙げられます。
また、薬局特有の閉鎖的な空間での人間関係が離職理由になることもあります。
3.離職率が高い職場は何が原因?
薬剤師の離職率が高い職場には何かしらの原因があります。では、一体どのようなことが原因で離職率が高くなっているのでしょうか。
ここでは、薬剤師の離職に繋がる3つの原因について解説します。薬剤師の転職先を探す際は、ぜひ当項目をチェックしてください。
3-1.給料が安い
給料は、薬剤師の業界においても離職率に直結する大きな要素です。単に給料の額が安いというだけでなく、激務であるにもかかわらず仕事に見合った給料が貰えない場合、働いている薬剤師の不満が溜まり離職に繋がるケースがよくあります。
また、サービス残業や年俸制などの理由により、残業代が満足に支払われない薬局も存在します。当然ながら薬剤師の不満は溜まり勤労意欲の低下に繋がるため、離職率が高まる原因となります。
3-2.勤務時間が長く休日も少ない
職場環境によっては、長時間労働が続いたり休日が少なかったりと、仕事の疲れを満足に回復できないほど激務になるケースもあります。特に、人手不足の薬局や病院薬剤師によく見られる傾向です。
このような環境下では、日々の疲労が蓄積していずれ薬剤師の心身も限界にきてしまいます。モチベーションが上がらず、ワークライフバランスを取ることも難しいため、離職率は高くなる原因となります。
3-3.キャリアアップが期待できない
薬剤師の資格を取得したからには、キャリアを積み重ねてより良い条件で働きたいと、多くの薬剤師は考えています。
調剤薬局やローカルエリアの薬局で働いている場合、同じ作業を繰り返すルーティンワークとなるため、キャリアアップはほとんど期待できません。
このような職場では、ある程度の実務経験を積んだ後は転職をするつもりで働いている方も少なくありません。あらかじめキャリアアップの転職を考えている方が働いている薬局は、離職率が高くなります。
4.転職活動はファーネットキャリアを利用しよう
薬剤師として満足度の高い転職先を見つけるためには、給与や労働時間といった待遇面だけでなく、職務内容ややりがいについても考え、自分に合う職場を見つけることが重要となります。
薬剤師の転職先を見つける方法として、近年では薬剤師専門の求人情報サイトの利用がトレンドとなっていますが、膨大な情報を精査して理想の転職先を見つけることは至難の業です。
そこでおすすめの方法が、薬剤師専門の就職・転職支援サイト「ファーネットキャリア」を利用することです。
ファーネットキャリアでは、長年のノウハウとネットワークを持つ転職エージェントが、日本全国の膨大なデータベースを精査して、理想的なマッチングをサポートするサービスを提供しています。
自分では気づかなかった魅力を引き出してくれるだけでなく、応募先企業により良い条件でアピールしてくれるため、自力で転職活動を行うよりもより理想に近い職場を見つけることが期待できます。
ファーネットキャリアは信頼できるサービスであり、すべて無料で利用できます。薬剤師として転職を検討している方は、ぜひ活用してみてください。
まとめ
薬剤師は働く職場によって勤務内容や職場環境が大きく異なり、待遇面や離職率への影響も大きい傾向が見られます。
ほとんどの薬剤師の方はやりがいを持って長く働くことができる職場環境を求めていますが、現状の不満からやむを得ず転職を検討する方も少なくありません。
転職を検討している薬剤師の方は、転職先の特性や職場環境、そして今回紹介した転職エージェントの活用も踏まえつつ、理想的な転職先を探してみてください。
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