薬剤師の転職お役立ちコラム COLUMN

2021/09/27

薬剤師の結婚平均年齢|結婚年齢が高くなる原因も解説

一般的に、薬剤師の平均結婚年齢は高いと考えられています。そのため、「自分は結婚できるのだろうか」と不安に感じている薬剤師もいるでしょう。また、結婚・出産とキャリアの継続についても不安に感じている人も、少なくありません。

この記事では、薬剤師の平均的な結婚年齢や、結婚年齢が高くなる原因について解説します。薬剤師としてのキャリアと結婚・出産の両立についても説明するため、結婚を含めて今後の人生設計を考えたい場合は、ぜひ参考にしてください。

1.薬剤師の平均的な結婚年齢

女性薬剤師の平均的な結婚年齢について、公的な機関が公表したデータはありません。ただし、一般的な女性薬剤師の平均的な結婚年齢は30代以降と考えられます。

薬剤師となるためには大学の薬学部(6年制)で学び、卒業後、薬剤師の国家試験に合格する必要のあることが、結婚年齢が高くなる理由の一つです。4年制大学を卒業し就職した女性と比較して、結婚する余裕が生まれる時期が2年以上遅れることになります。

日本全体の平均初婚年齢は、厚生労働省が発表する「人口動態統計」によると、次のとおりです。

性別 平均初婚年齢
男性 31.2歳
女性 29.6歳

出典:厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況」

表のとおり、日本全体における女性の平均初婚年齢は、近年晩婚化が進んでいることもあり29.6歳です。薬剤師の場合、2年以上遅れるとすると30代以降となります。薬剤師の専門的な業務に慣れ、家庭を持つ余裕ができる時期と考えると、もう少し遅くなるでしょう。

これらのことをふまえると、薬剤師をしている女性の場合、日本全体の平均よりも2年以上遅い、30代から40代にかけて結婚するケースが一般的であると考えられます。

2.薬剤師の結婚年齢が高くなる4つの原因

薬剤師は結婚年齢や未婚率が高い傾向にあると聞くと、「薬剤師の女性は結婚相手として男性に人気がないのだろうか」と心配になる人も多いでしょう。しかし、実際には薬剤師は、結婚相手として男性から「自立している」「専門職である」というようなポジティブなイメージを持たれていると考えられます。

ここでは、薬剤師の結婚年齢が高くなる理由について解説します。結婚時期が遅いことをネガティブにとらえる傾向もありますが、原因を確認すると、決してネガティブなことではないと理解できるでしょう。

 

2-1.大学卒業・新卒年齢が高い

薬剤師の結婚年齢が高くなる原因の一つに、大学を卒業する年齢が新卒でも高いことが挙げられます。薬学部を卒業するまでの在学期間は、最低でも6年です。

大学の他学部は、ほとんどが最短であれば4年で、短期大学であれば2年から3年で卒業することができます。そのため、大学を卒業後、社会人になる年齢は20歳から22歳です。

一方で、薬学部を卒業した場合、新卒で社会人になっても24歳となります。社会人スタートが遅ければ、その後、仕事を覚えて結婚する余裕のできる年齢も遅くなることが薬剤師の結婚年齢が高くなる原因です。

 

2-2.経済力が高い

経済力が高いことも、薬剤師の結婚が比較的遅くなる原因です。一般的には、経済的な安定を求めて結婚を急ぐ事例も少なくはありません。特に、仕事を始めたばかりの頃は給料も少ないため、その傾向が強くなります。

一方で、薬剤師として勤務する場合は、取得難易度の高い国家資格を必須としているため、総じて収入が高めの傾向です。新卒1年目の平均年収も薬剤師以外と比べると高く、経済的にかなり余裕があります。

経済的に不安がなく物心両面で充実した日々を過ごせるため、結婚を急ぐ必然性がないことも、結婚年齢が遅くなる要因の一つです。

 

2-3.出会いが少ない

薬剤師の結婚年齢が遅くなる理由の一つとしては、職場での出会いが少ないことも挙げられます。厚生労働省の発表によると、薬剤師の男女比は男性38.7%、女性61.3%と、女性がかなり多いことがわかります。

出典:厚生労働省「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」

そのため、薬剤師として仕事をする場合、職場で接する相手の比率は女性が多い傾向です。仕事柄、職場メンバーの入れ替わりや異動も多くはないため、必然的に出会いの機会は減少します。

また、薬剤師は仕事内容が専門的で、調剤の知識や新薬の情報などの勉強に割かれる時間も多いため、職場外の人たちと交流する場に参加しづらいことも実情です。

婚活パーティーなどのイベントに参加する、婚活アプリを利用するなど、職場以外で出会いの機会を積極的に増やすように心がけるとよいでしょう。

 

2-4.異性への理想が高い

薬剤師の女性は、知らず知らずのうちに異性への理想が高くなってしまっている可能性があります。無意識に高くなってしまったハードルも、結婚相手探しを難しくする原因の一つです。

薬剤師は、資格を取得するため、6年間真面目に勉強し、国家試験に合格した実績があります。また、年収も平均的なサラリーマンと比べて高い水準にあるため、自分の実績や年収を基準に結婚相手を探そうとすると、候補はかなり狭められてしまうでしょう。

結婚相手に希望する条件を再確認し、自分の年収などを基準としないことがポイントです。

3.キャリアのある薬剤師は結婚・出産後も活躍できる

薬剤師は比較的、結婚・出産後の復職や、育児との両立がしやすい職業です。特に、キャリアのある薬剤師は結婚・出産後も活躍できるため、結婚前にキャリアを積んでおくことが賢い選択といえるでしょう。

薬剤師は、調剤薬局やドラッグストア、製薬会社など多くの場所でニーズがあるとともに、難易度の高い資格を必要とする職業です。そのため、常時、人手不足の傾向にあり、復職や勤務形態の選択が行いやすい傾向にあります。また、薬剤師に女性が多いこともあり、出産や育児への理解のある福利厚生が充実した職場が多く、育児と両立しやすい仕事です。

ただし、薬剤師は、専門性の高い知識や経験、薬剤の最新情報などが求められる仕事でもあります。結婚前にキャリアを十分に積んでおくことで結婚・出産後の選択肢を増やすことが可能です。

これらをふまえると、結婚・出産後に働くことまで考えた場合、結婚年齢が高くなったとしても、薬剤師には大きなメリットがあるといえるでしょう。急がずキャリアを十分に積んでから結婚したほうが、年収アップなどのメリットを、さらに大きくできます。結婚時期が遅れることはデメリットではなく、結婚後の長い人生で受けられるメリットを増やす投資期間と考えましょう。

4.薬剤師としてのキャリアアップを目指す場合は?

薬剤師としてのキャリアアップを目指す場合は、まずキャリアの棚卸しとキャリアプランの検討を行いましょう。

キャリアの棚卸しとは、社会人を始めてから現在までに身に付いた知識や経験、スキルなどを全部確認し、整理することです。キャリアといっても、大きな実績や評価ではなく、経験した業務、自分の強みなどでも構いません。棚卸しを通じて、自分の適性と、今後キャリアアップするうえで補う必要のある点を確認しましょう。

キャリアプランとは、自分の理想とするキャリアアップに向けて、どのような経験や知識を積み上げていくか計画することです。例えば病院勤務と薬局勤務では、得られる経験は異なります。スキルアップに必要な経験は現在の勤務先で得られるのか、転職が必要なのかを分析しましょう。

自分の望むキャリアアップをするため、転職が必要という結論を得た場合は「ファーネットキャリア」を利用することがおすすめです。ファーネットキャリアでは、独自のネットワークで保有する多種多様な求人案件から、求職者のこだわりを満たす転職先を紹介することができます。

また、転職先へのアピール方法から面接対策まで、転職活動のきめ細かなサポートが受けられることも魅力です。さらに、転職後も勤務条件に行き違いがないかなど、フォローが受けられるため、安心して働けます。

まとめ

薬剤師の平均的な結婚年齢は30代以降と、全体平均より遅い傾向にあります。新卒年齢が高いこと、経済力が高いことなどが、結婚年齢が高くなる原因です。

しかし、薬剤師は出産後の復帰がしやすいなど結婚後のメリットが大きいため、結婚時期の遅れをネガティブにとらえる必要はありません。薬剤師としてのキャリアをしっかり積み、そのうえで結婚することがおすすめです。

薬剤師としてキャリアアップを目指すにあたり転職を検討する場合は、情報量の多さと手厚いフォローが魅力の「ファーネットキャリア」をご利用ください。

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