薬剤師の転職お役立ちコラム COLUMN

2021/02/22

薬剤師は大変な仕事?理由や対策・やりがいも紹介

薬剤師は、資格を取得しておけば多方面で活躍できるため、多くの方から人気を集めている職業の1つです。しかし、薬剤師には大変な面が多くあり、働く上でつらさを感じることもあります。

薬剤師が大変と言われる理由は、人間関係の問題や緻密な作業が必要になるなどさまざまです。薬剤師を目指す場合は、大変な部分も理解した上で判断しましょう。

今回は、薬剤師はどのような点が大変と言われるのかを解説します。対策・仕事のやりがいも併せて紹介するため、薬剤師を目指す方は参考にしてください。

1.薬剤師が大変と言われる5つの理由

人によって異なる部分があるものの、薬剤師が大変と言われる理由にはたくさんの要素があります。覚悟を持った上で業界に飛び込むためにも、これから薬剤師を目指す場合は、大変な理由を事前に把握しておくことが重要です。

ここでは、薬剤師の仕事が大変と言われる代表的な理由を5つ解説します。

1-1.勉強量が多いため

薬剤師を目指す場合は、たくさんの勉強が必要です。また、薬剤師になった後も膨大な勉強が必要とされます。

薬剤師になるためには、大学の薬学部に入学する必要がありますが、難易度が高く入学することは簡単ではありません。入学後は必須科目を落とすと進級できないため、6年間勉強漬けの日々となります。

大学の薬学部で6年間学んだ後は、年1回実施される薬剤師の国家試験に合格しなければ、薬剤師として就職することはできません。試験の難易度は高く、不合格であればさらに1年間勉強を続けて、再度試験を受ける必要があります。

薬剤師は、試験に合格し働き始めた後も勉強を続けなければなりません。医療業界・医薬品業界は日々進歩しているため、頻繁に新薬が登場したり新しい事例が報告されたりするためです。新しい知識を吸収しなければ変化に対応できないため、薬剤師は現役を続ける限り勉強を続ける必要があります。

国家試験に合格するための勉強だけでなく、一生勉強をしなければならない点は、多くの薬剤師にとって大きな負担となっています。

1-2.人間関係に悩むことが多いため

薬剤師の職場は、大手薬局から調剤薬局まで幅広くありますが、基本的に閉じられた世界で毎日仕事をすることとなります。そのため、人間関係の問題が生じやすく、慢性化しやすいことが特徴です。

職場の規模が小さく人数が少ないほど、人間関係の問題も生じやすい傾向があります。円滑なコミュニケーションを心がけていても、人間関係の問題は避けられない場合もあるため、人間関係の難しさは薬剤師の仕事が大変である理由によく挙げられています。

1-3.緻密な作業が求められるため

薬剤師の中心的な業務は、医師の処方箋に基づき薬の調剤を行うことです。調剤業務は、想像以上に緻密さと慎重さが求められます。

処方箋に記載されている薬の分量はグラム単位・ミリ単位で細かく指定されており、薬剤師は各種薬剤を計測しながら、正確に薬を調合する必要があります。処方薬は、僅かな誤差でも発生してしまうと、正しく効果・効能が得られないことにつながりかねません。副作用の発生につながることもあるため、ミスをすることは絶対に許されない業務です。

長時間集中して緻密な作業を行うことから、神経をすり減らしてしまう薬剤師は多くいます。

1-4.クレーム処理に対応しなければならないため

薬剤師は調剤だけではなく、できあがった薬を患者さんに渡す際、薬の服用方法や注意点などの説明を行わなければなりません。

患者さんに上手く薬の内容を説明できなかったり、渡した薬に不備があったりすると、クレームにつながる場合もあります。また、待ち時間が長いことや、患者さんの勘違いによる理不尽なクレームを受ける可能性もあるでしょう。

薬剤師の仕事には接客業の要素も含まれるため、このようなクレームに対応する必要があります。クレームやトラブルの処理に頭を悩ませている薬剤師の方は多く、仕事が大変である理由の1つとなっています。

1-5.ルーティンワークになりがちなため

薬剤師の主な仕事内容は、調剤や薬歴管理、および患者さんに対する薬の説明です。医薬品を取り扱うという集中力と責任感が求められる仕事でありながら、基本的には同じ業務をひたすら繰り返すこととなります。

変化のない仕事を続けていると、新鮮な気持ちがなくなってしまいます。毎日同じようなルーティンワークを繰り返すことに疲弊したり、働く意義を見い出せなくなったりするため、つらさを感じることがあるでしょう。

2.つらいことが多い場合の対策方法は?

薬剤師として働く場合は、つらさを感じる場面が多々あります。実際につらいことが多い場合は、心身や肉体面の部分で疲弊しすぎないよう、対策を取ることが重要です。

ここでは、つらいことが多い場合の対策方法を3つ解説します。「何かしらの対策をしたい」と考えている方は参考にしてください。

◯人員を増やしてもらうよう依頼する

薬剤師の仕事がつらいと感じる場合は、職場の人員が不足していることが多くあります。一人ひとりにおける業務の負担が多くなったり、疲労から人間関係の悪化を招いたりするためです。

このような場合は、職場の人員を増やしてもらうよう、上司やマネージャーに相談してみることがおすすめです。必ず応じてもらえるとは限りませんが、人員を増やしてもらえれば多くの問題が解決する可能性があります。

人手不足を感じる場面が多くある場合は、早めに依頼してみましょう。

◯同僚と話す機会を増やす

つらい状況に陥った際、一人で抱え込むとさらなる悪循環に陥る場合があるため、なるべく避けましょう。このような場合は、同僚と話してみることがおすすめの方法です。
お互いに悩みを打ち明けたり、解決策を一緒に考えたりすることで、気持ちも楽になり状況も改善する可能性があります。

職場の仲間意識を強めることで状況や環境が改善することも多いため、試してみましょう。

◯環境を変えるために転職する

どのような方法を試しても状況が改善しない場合は、思い切って転職することも選択肢に入れておきましょう。薬剤師は専門的な知識が求められる一方、知識・スキル・経験が十分に備わっている場合は、転職を有利に進めることができます。

職場が変われば、状況や環境も一変します。薬剤師専門の転職サイトなどを活用して、転職活動を始めることがおすすめです。

3.薬剤師はやりがいもたくさんある仕事

薬剤師は大変な仕事である一方、さまざまなやりがいがある仕事でもあります。やりがいを感じられる場面の一例は、下記のとおりです。

  • 積み重ねてきた専門知識を活かして、医療に貢献できたとき
  • 患者さんの状態が良い方向へ向かっていることを確認できたとき
  • 患者さんから感謝の言葉をいただいたとき

どのような職業でも、やりがいもあれば大変な側面もあります。薬剤師だけが特別大変な仕事ではないため、気負いすぎずに働く姿勢が重要です。

薬剤師は、人と医薬品をつなぐ懸け橋として欠かせない職業です。これから薬剤師を目指す方は、大変な部分も踏まえつつ、仕事のやりがいや楽しさにも目を向けてみましょう。

まとめ

今回は、薬剤師が大変と言われる理由や、対策方法と仕事のやりがいなどを解説しました。

薬剤師は、医療に用いる医薬品を取り扱う専門職であるため、責任や集中力が必要な職業です。プロフェッショナルとして働く以上、大変なことやつらいこともあります。つらさを感じる場面が増えた場合は、状況を改善するための対策を実施してみましょう。

薬剤師は医療・医薬品を通じて、多くの方々に貢献するやりがいの大きい職業です。これから薬剤師を目指す方は、専門的な知識・技術とともにリスクヘッジも身につけて、長く活躍できるようにしましょう。

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