薬剤師の転職お役立ちコラム COLUMN

2020/11/13

薬剤師の平均残業時間|残業が多くなる職場別の原因と解決方法を紹介

薬剤師は人気の仕事である一方、残業時間が長いといわれることも少なくありません。
すでに薬剤師として働く方のなかには、残業時間の長さに悩む方もいるでしょう。

薬剤師の職場は、病院やドラッグストアなどさまざまです。残業時間の長さや、時間が長くなる原因はそれぞれで異なるため、この機会に把握しましょう。

この記事では、薬剤師の残業時間を解説します。残業時間が多くなる原因や解決方法も解説するため、薬剤師の方は参考にしてください。

1.薬剤師の残業時間は月10時間程度

厚生労働省が発表した「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、薬剤師の月間における残業時間は10時間程度です。

男女別でみると、男性の方が残業時間は長くなっています。薬剤師は、結婚・育児などでライフスタイルが変わった場合でも、働き続けられる仕事です。家庭との両立を図りながら仕事をする方も多くいるため、女性の残業時間は男性に比べて少ない値となります。

職場の規模別で見ると、職員1,000人以上の大規模な職場では、男女ともに残業時間は長い状態です。職員999人以下の職場と比べた場合、大規模な職場では残業時間が長くなる傾向が見られます。

◯企業規模別における薬剤師の残業時間

男女計
企業規模計 11 14 10
企業規模
1,000人以上
14 18 12
企業規模
100~999人
9 10 9
企業規模
10~99人
9 12 7

出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」

残業時間の長さは役職の有無によっても変化します。管理職を務めている場合は、スタッフの管理やミーティングなどの仕事が増えるため、残業時間が長くなる傾向です。
また、上記のデータにはみなし残業の時間は含まれていません。職種に限らずみなし残業が常態化しているため、薬剤師もみなし残業をしなければならない機会が多くあります。

一部の企業ではみなし残業が極端に多い場合もあるため、上記の平均時間より長い残業時間になることも少なくありません。

2.【職場別】薬剤師の残業時間が多くなる原因

薬剤師の残業時間は、働く職場によってさまざまです。製薬会社や病院など、薬剤師が働く場所は多くあるため、それぞれで残業時間が長くなる原因を把握しておきましょう。

ここでは、薬剤師の職場として知られている4つの職場に関して、残業時間が多くなる原因を解説します。

2-1.製薬会社

製薬会社で勤めるMRは、特に残業時間が長い傾向です。
その理由として、以下のように仕事内容が多岐にわたることが挙げられます。

  • 担当する病院やクリニックのドクターとの面会
  • 担当地域における医薬品卸メーカーの朝礼への参加
  • 時間外、休みの日の勉強会や研修会への参加
  • 企業内診療所での調剤や管理
  • 学術業務
  • 医薬品情報の問い合わせ対応業務

他の職場のように接客業務はないものの、会議や勉強会をセッティングしたり、細かな調整をしたりする必要があります。また、自身も会議や勉強会に参加する必要があるため、準備から後片づけまで全て対応しなければなりません。

接待がある際は、勤務が終了した後に得意先などの相手をすることも必要です。結果的に残業時間が伸びてしまい、場合によっては終電を逃してしまうこともあります。

2-2.調剤薬局

周囲にある病院やクリニックの特性などにもよりますが、季節性の感染症や花粉症などが流行する時期は、残業時間が増えやすくなります。病院やクリニックを受診する患者さんや、処方箋の発行も増えることから、調剤薬局の仕事が忙しくなるためです。
薬局が閉まる直前の時間に駆け込む患者さんの対応や、提携しているクリニックの診療が長引くことがあると、時間通りに帰ることが難しくなります。

他には、薬歴をしなければならなかったり、薬を届けたりする必要がある場合も、残業が発生するでしょう。

2-3.病院

病院で勤務する薬剤師は、人手不足が原因で残業が増えやすくなります。病院によって事情は異なるものの、全体的に人手不足の職場が多いことから、それぞれの薬剤師が行う仕事量も増えるためです。

緊急入院や救急外来の患者さんに対応したり、退院する患者さんの処方が遅延して、定時退勤時刻を過ぎてしまったりすることもあるでしょう。勉強会・カンファレンスの準備から参加、後片づけまで行うこともあるため、みなし残業につながるケースもあります。

病院の場合、病床数によって残業時間が変わるケースが多くあります。病床数の多い病院では患者数も多くなるため、勤務時間が長くなる傾向です。
一方、病床数が少ない病院では、残業時間が短い場合も少なくありません。対応する患者さんの数が少ないだけでなく、スタッフ同士のコミュニケーションが取りやすく、業務が円滑に進むためです。

2-4.ドラッグストア

ドラッグストアの場合、病院と同様に人手不足が深刻であるため、残業時間が長い状態です。業務量が多く、商品の管理・品だし・販売・レジ対応など、多くの業務を担当しなければなりません。棚卸しの時期は特に忙しく、夜遅くまで作業が必要となることもあります。

ドラッグストアは営業時間が長い店舗も多く、24時間営業の店舗も少なくありません。深夜帯は働く人が集まりにくい時間帯となるため、薬剤師が深夜に働くことになる可能性が高くなります。
店長などの役職に就くと、店舗全体の管理や運営、スタッフの育成を担うことから、残業時間も増えてしまいます。

3.残業時間の長さに悩んでいる薬剤師は転職を検討してみよう

薬剤師として勤務する方のなかには、残業時間の長さに悩まされる方も多くいます。
残業時間を減らして働き続けたい場合は、転職を検討してみましょう。

転職先を探す際は、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 求人サイトで残業時間が少ない職場を探す
  • 残業があっても適切な残業代が支払われる職場を探す

求人サイトに掲載されている求人情報には、残業時間が書かれている場合もあります。できるだけ残業せずに働きたい方は、残業時間が長めに設定されている求人をなるべく避けるようにしましょう。
また、みなし残業ではなく、残業時間に応じた残業代が出る職場も存在します。多少の残業を受け入れられる場合は、残業代の支給有無も確認してください。

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まとめ

ここまで、薬剤師の残業時間に関して、残業時間が多くなる原因や解決方法を中心に解説しました。

薬剤師が働く場所は多様であり、それぞれで仕事内容や残業時間も異なります。現在働く職場が自分に合わないと感じる場合は、転職することもおすすめです。転職することで残業が減る可能性も十分にあるため、積極的に転職活動を進めましょう。

薬剤師が転職する場合は、薬剤師専門の転職サイトであるファーネットキャリアの利用がおすすめです。サポートが充実しているため、気になる方は登録から始めましょう。

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