薬剤師の転職お役立ちコラム COLUMN
2022/06/16
薬剤師が共感する「あるある」を紹介!つらさを感じるときの対処法も
専門性のある業界は「あるある」を持っていることが多い傾向です。薬剤師業界も思わず共感してしまう「あるある」を多く抱えています。
当記事では、薬剤師が共感する「あるある」を項目別に紹介します。薬剤師として働いている人であれば、きっと経験したことのあることばかりでしょう。
また、薬剤師あるあるに悩んでいる人のために、つらさを感じたときの対処法も紹介します。今の職場や薬剤師として働くことに疑問や不安を感じている人は、ぜひ参考にしてください。
1. 【項目別】薬剤師が共感する「あるある」とは?
薬剤師として働いていると、さまざまな場面で苦労を感じたり、悩みを抱えたりすることがあります。「こう考えるのは自分だけ?」と疑問に思っていることも、実は他の薬剤師も感じている疑問や悩みかもしれません。
ここでは、多くの薬剤師が共感する「あるある」を項目別に紹介します。
1-1. 業務中のあるある4選
業務中のあるあるで代表的なものには、以下の4つがあります。
・白衣のポケットが道具でいっぱいになっている
ボールペンやはさみ、輪ゴムなど、白衣のポケットがたくさんの道具でいっぱいになっている薬剤師も多いでしょう。錠剤を適切な分だけはさみで切り分けて輪ゴムでまとめたり、薬の服用時間・方法などを患者さんにペンで書いて説明したりと、薬剤師はさまざまな業務に道具を使用します。いつでも使えるように胸ポケットに入れておいたペンやはさみを床に落としてしまうのも、薬剤師のあるあるでしょう。
・「先生」と呼ばれる
病院薬剤師として勤務すると、患者さんや看護師さんから先生と呼ばれたり、薬剤師同士で先生を付けて呼んだりすることがあります。病院以外の薬局薬剤師でも、製薬会社のMRや医療事務の職員が薬剤師を先生と呼ぶことがあります。先生と呼ばれてすぐは恥ずかしい気持ちになったり、呼ばないでほしいと思ったりする人もいるでしょう。
・営業電話が多い
不動産購入の営業電話が多いのも薬剤師あるあるです。多いときは1日に3回以上の営業電話を受けたり、しつこく個人情報を聞き出そうとされたりすることもあります。新人薬剤師が対応して、無理にアポイントを約束されることもあるため注意が必要です。ある程度慣れてくると、営業電話だと分かった瞬間にうまく断りを入れて電話を切ることができるようになります。
・値段の安さにこだわる患者さんと遭遇する
とにかく値段の安さにこだわり、最安値で販売しているジェネリックのメーカーを調べてくる患者さんと遭遇することもあるでしょう。最安値といっても1円未満の銭単位ほどしか変わらず、合計金額は普段処方する薬と同じになることもあります。他の患者さんには処方しない薬のため、無駄に在庫を抱えて困ったという経験もあるかもしれません。
1-2. 職場環境でのあるある4選
職場環境のあるあるで代表的なものには、以下の4つがあります。
・決して残業は少なくない
働く職場によっては、薬剤師の残業は決して少なくありません。医薬品の管理や一人ひとりの患者さんの薬歴管理、調剤事務など、さまざまな業務をこなさなければなりません。また、調剤薬局で閉局直前に多くの処方箋がきたり、病院で入院患者の臨時処方や定期薬の変更に対応したり、残業を余儀なくされる場面が多くあります。薬剤師業務は処方箋の通り薬を処方して終わりではなく、職場によっては定時に帰れるほうが少ない場合もあるでしょう。
・患者さんから怒られる
一人ひとりの患者さんに丁寧で誠実な対応をしていたとしても、怒鳴られたり嫌なことを言われたりすることがあります。薬局を利用する患者さんの中には、精神的に不安定な人や治療中で気持ちがふさぎこんでいる人もいます。病気や体調の変化のせいで、ときには怒鳴ったり暴言を吐いたりすることがあると分かっていても、なかなか受け入れられない悲しい薬剤師あるあるでしょう。
・人間関係で悩む
薬剤師はさまざまな人と関わりがあるため、人間関係で悩むことも少なくありません。特に、処方箋の不明点を問い合わせる疑義照会で、医師や看護師、医療事務と話すことに苦手意識を持つ人も多いでしょう。また、薬剤師業界は勤続年数の長い薬剤師のほうが立場が強い傾向にあります。仕事ができなかったり、勤務態度が悪かったりする先輩薬剤師のいる勤務先だと、モヤモヤして納得ができないこともあるでしょう。
・「一包化職人」がいる
「一包化職人」の存在は薬剤師業界ならではのあるあるでしょう。一包化とは、複数の薬を服用する患者さんのために、飲むタイミングが同じ薬を1袋にまとめる作業のことです。一包化には精度と速さが重要で気を張る仕事ですが、一包化を得意とする「一包化職人」がいます。忙しいときに一包化職人が調剤業務につくと、まるでヒーローのような扱いを受けることがあります。
1-3. プライベートでのあるある4選
プライベートのあるあるで代表的なものには、以下の4つがあります。
・「お大事に」が口ぐせになる
患者さんにかける「お大事に」の言葉が口ぐせになっている薬剤師も多いでしょう。薬局に来る業者や製薬会社のMRなどに使うのはまだしも、プライベートで友達との別れ際に「お大事に」と言ってしまう人もいます。相手が職業病だと理解しているものの、使ってしまうと恥ずかしい薬剤師あるあるです。
・他の薬局の対応方法が気になる
仕事熱心な薬剤師の中には、他の薬局の薬剤師の服薬指導を研究しに行く人もいます。ただし、保険証を提示したときに薬剤師協会と記載があるため、薬剤師だと分かった瞬間に投薬の説明をしてもらえない可能性があります。他の薬剤師の対応を研究するために薬局を訪れるときは、「受付スタッフなので分からない」と言って対応してもらうとよいでしょう。
・お茶で薬を飲む
「薬は水と一緒に飲みましょう」と指導する立場の薬剤師ですが、自分が薬を飲むときは水以外のもので飲む人が少なくありません。特に、勤務中の忙しいときは身近にあるお茶で薬を流しがちです。患者さんに指導している手前、大きな声では言えませんが、多くの薬剤師がうなずく薬剤師あるあるでしょう。
・胸ポケットをよく触る
薬剤師は白衣の胸ポケットにボールペンやはさみ、ハンドブックなどを収納しているため、胸ポケットを触る傾向があります。電話をしていてメモを取りたいとき、薬剤を使用する分だけカットしたいときなどに、わざわざ机まで取りに行くことのないよう便利グッズを胸ポケットに入れて携帯しています。白衣を着ていないプライベートでも、ボールペンやはさみを使いたいときに胸に手をやる薬剤師は少なくありません。
2. 薬剤師が「あるある」が重なってつらさを感じたときの対処法
薬剤師あるあるが重なると、ストレスやつらさを感じる薬剤師もいるでしょう。薬剤師として長く働くためには、つらく感じたときの対処法をあらかじめ知っておくことが重要です。
ここでは、薬剤師が仕事を続ける中でつらさを感じたときの対処法を2つ紹介します。
2-1. つらさを感じる原因の把握と解決に取り組む
薬剤師のつらさを感じる原因は人によってさまざまです。自分が何に悩んでいるのかを考えることで、解決策が見つかる可能性が高まります。
例えば、重なる残業につらさを感じるのであれば、仕事内容の全体像を整理してルーティン業務などをシステム化して効率よくできないか考えるとよいでしょう。また、人間関係に悩んでいるのであれば、苦手なスタッフとのシフト調整や異動を上司に相談したほうがいいかもしれません。
薬剤師は患者さんと関わることが多いため、風邪や感染症をもらいやすい職業です。悩みに加えて体調不良が重なると、ますますふさぎこんでしまう人もいます。薬剤師として働くことに少しでも疑問や不安を感じたら、早めに原因を考え、乗り越える方法を見つけましょう。
2-2. 転職を検討する
給料や労働条件など、自分では改善できないことにつらさを感じているのであれば、転職を検討してもよいでしょう。
薬剤師の転職には、薬剤師専用の転職サイトを利用するのがおすすめです。薬剤師専用の転職サイトのサービスとして、薬剤師の求人に詳しい転職エージェントからの情報提供や履歴書・面接の指導をしてくれるものが多い傾向です。また、一般的な求人サイトでは見つけられない非公開求人の紹介を行っているサイトもあります。
薬剤師専用の転職サイトを利用して、年収を大幅にアップすることに成功した薬剤師もいます。転職は勇気のいる決断ですが、薬剤師の転職を知り尽くしたプロにサポートしてもらえる転職サイトもあるため、うまく活用してつらさを乗り越えるとよいでしょう。
まとめ
今回は、薬剤師として働いている人ならば、きっと頷ける「薬剤師あるある」を紹介しました。薬剤師あるあるの中にはつらいことも多く、悩んでいる薬剤師も少なくありません。つらさの原因を究明し、場合によっては転職を検討するとよいでしょう。
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