薬剤師の転職お役立ちコラム COLUMN

2020/05/01

漢方薬剤師になるために必要なこと|仕事内容や給与相場も紹介!

漢方薬剤師に興味がある人のなかには、仕事内容や給料相場が気になっている人もいることでしょう。漢方薬剤師を目指すなら、「漢方薬剤師になる方法」や「漢方薬剤師のメリット・デメリット」も知っておくことが大切です。

今回は、漢方薬剤師の「仕事内容と給料相場」と「漢方薬剤師になるために知っておきたいこと」について紹介します。薬剤師の経験を活かしたい人や、漢方薬剤師として働きたい人は、ぜひ参考にしてください。

1.漢方薬剤師とは?

漢方薬剤師とは、漢方薬や生薬の専門知識や能力が備わっていると認められた薬剤師のことです。正式名称は、「漢方薬・生薬認定薬剤師」といいます。服用する人の体質や状況を判断しつつ漢方薬を処方する必要があり、専門性が求められる仕事です。

漢方薬や生薬は、西洋薬と処方目的が異なります。そのため、それぞれの特徴をしっかり理解しておきましょう。

  処方の目的
漢方薬・生薬
  • 自然由来の原材料を使用
  • 体調を整えたりサポートしたりする
西洋薬
  • ほとんどは人工的に化学合成される
  • 病気や症状に対してピンポイントで効果を狙う

漢方薬や生薬には、複数の成分が含まれています。西洋薬に比べてさまざまな症状を幅広くカバーできる点が、大きな魅力です。

国内では、健康を意識する人が増えたこともあり、漢方薬剤師への需要が年々高まっています。

2.漢方薬剤師の仕事内容や給料相場

漢方薬剤師は、需要が高まっている仕事である一方で、具体的な仕事内容を知らない人も少なくありません。漢方薬剤師を目指すなら、まずは仕事内容を理解し、もらえる給料額をチェックしておきましょう。

ここでは、漢方薬剤師の「仕事内容」と「給料相場」について具体的に解説します。

2-1.仕事内容

漢方薬局で働く漢方薬剤師の主な仕事は、以下の2つです。

  • 患者さんのカウンセリング
  • 漢方薬や生薬の調剤

漢方薬局で漢方薬剤師として働く場合、患者さんの体調などに合った漢方薬や生薬を処方・調剤する必要があります。カウンセリング業務だけで1時間以上かかることも少なくありません。

また、漢方薬局は調剤薬局に比べて、取り扱う漢方薬の種類が多いことが特徴です。

漢方薬局
  • エキス剤だけでなく煎じ薬も取り扱う
  • 一般用漢方製剤だけで294処方
調剤薬局
  • ほとんどがエキス剤
  • 取り扱う漢方薬が少なく処方がパターン化

勤務する漢方薬局によって、取り扱う漢方薬の数や種類は異なるため、患者さんをカウンセリングして最適な漢方薬を処方しなければなりません。

多くの漢方薬局では、情報提供や服薬指導など十分な説明が必要な「要指導医薬品」と「第一類医薬品」は、患者さんの手が届かない場所に陳列されています。

2-2.給料相場

漢方薬剤師の給料相場は、未経験者で年収約400万円となっています。漢方薬剤師としての経験がある人や、漢方のスペシャリストともいえる「国際中医師」の資格を持っている人は、年収450万円以上で働くこともできるでしょう。

漢方薬剤師の求人情報のなかには、年収500万~600万円で好待遇な勤務先も掲載されています。雇用形態や勤務時間帯もさまざまで、福利厚生も充実した求人が豊富です。

漢方薬剤師の経験がない人でも、漢方薬局で働きながらスキルアップを目指し、経験を積むことで、高収入を得ることができるでしょう。

3.漢方薬剤師になるための方法は?求められるスキルも

漢方薬剤師を目指すためには、患者さんに合った漢方薬を処方できるように知識やスキルを身に付ける必要があります。

漢方薬剤師に求められる知識やスキルは、主に以下の3つです。

  • 医療用漢方に関する知識
  • 中医学に関する知識
  • 患者さんとのコミュニケーション能力

ここからは、「漢方薬剤師になるための方法」と「身に付けるべきスキル」について詳しく解説します。

3-1.漢方薬・生薬認定薬剤師を取得する

漢方薬剤師になるために、特別必要な資格はありません。しかし、前述したように、漢方薬剤師には漢方薬について専門的な知識が求められます。医療用漢方に関する知識を証明するためには、「漢方薬・生薬認定薬剤師」を取得することがおすすめです。

漢方薬・生薬認定薬剤師の取得方法は、以下の表にまとめています。

取得条件
  • 薬剤師免許(日本)を所持
  • 「漢方薬・生薬研修会」を修了
  • 試問に合格済み
試問内容
  • 漢方薬と生薬に関する基礎知識
  • 漢方薬の歴史、薬用植物栽培について、漢方処方の注意事項など
認定更新 3年毎に認定証を更新(「漢方薬・生薬研修会」の再受講、必須研修で所定の単位取得などが必要)

出典:公益財団法人 日本薬剤師研修センター「漢方薬・生薬認定薬剤師制度に関するQ&A」

出典:公益財団法人 日本薬剤師研修センター「漢方薬・生薬認定薬剤師になるには」

漢方薬・生薬研修会とは、「日本薬剤師研修センター」または「日本生薬学会」が実施する、漢方薬を的確に扱える薬剤師の養成を目的とした研修会です。研修会を修了後、2年間のうち2回だけ試問を受けるチャンスが与えられます。

3-2.漢方メインの薬局で勤務する

漢方薬剤師を目指すなら、漢方薬・生薬メインで処方する薬局で働くこともおすすめです。一般的な調剤薬局では、取り扱う漢方薬が限られることが多く、たくさんある漢方薬の知識を身に付けるには時間がかかります。

一方で、漢方薬を豊富に取り扱う薬局なら、働きながら必要な知識を覚え、キャリアを積むことができるでしょう。中医師が在籍する薬局であれば、中医学に関する知識も学べて一石二鳥です。

3-3.漢方の勉強会に参加する

積極的に漢方の勉強会に参加することで、漢方に関する知識をしっかり学ぶことができます。患者さんからの相談に適切なアドバイスができるようになったり、症状に合った漢方薬処方ができるようになったりと、得られるメリットはさまざまです。

勉強会やセミナーの開催情報は、漢方薬を取り扱う会社や団体のホームページなどをチェックしてみましょう。

漢方薬局が行う勉強会は、初心者向けに行われることが多いといえます。さらに深く漢方薬について学びたい人は、製薬メーカーや大学などで開催される勉強会に参加してみましょう。

4.漢方薬剤師として働くメリット・デメリット

漢方薬剤師として働く場合、メリット・デメリットがあります。働き方や仕事内容が自分に合っているか確かめるためにも、事前にメリット・デメリットについて理解しておくことが大切です。

●漢方薬剤師のメリット・デメリット
メリット デメリット
  • 患者さんとの距離が近い
  • 症状に合った漢方薬を処方できる
  • 転職が有利になる
  • 漢方に特化した勉強会が少ない
  • 採用枠が少ない

漢方薬剤師は、患者さんとの距離が近い分、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。専門性が高い知識やスキルが身に付くため、転職する場合に大きな武器となります。

ただし、西洋医学が中心の日本では、求人件数が一般的な調剤薬局よりも少ない点がネックです。しかし、漢方薬剤師への需要が高まっていることから、今後求人件数が増えることは大いに期待できます。

現時点では、転職サイトにおける漢方薬剤師の採用枠が多くないため、漢方薬剤師を目指す場合は、薬剤師専門の転職エージェントを活用することがおすすめです。薬剤師の転職サポート実績がある転職エージェントなら、希望に合った薬局へ転職することができるでしょう。

まとめ

漢方薬・生薬に関する専門的知識がある漢方薬剤師は、年々需要が高まっています。漢方薬剤師の主な仕事は、患者さんのカウンセリングと漢方薬・生薬の調剤です。給料相場は、年収約400万円で、経験や資格の有無によって安定した収入を得ることができるでしょう。

漢方薬剤師になるためには、漢方薬・生薬認定薬剤師」を取得したり、漢方の勉強会に参加したり、漢方の歴史や専門知識について学ぶ必要があります。
漢方薬剤師のメリットやデメリットを理解した上で、転職ノウハウが豊富な転職エージェントを活用しつつ、就職または転職を目指しましょう。

薬剤師の転職お役立ちコラムトップへ戻る

新着コラム

実績8,000人以上!!

薬剤師の転職サイト「ファーネットキャリア」では、 あなたのご希望条件に合った案件をご提案するため、掲載求人以外にも全国11万件以上の医療機関情報を元に求人案件をお探し致します。

しかも、経験豊富なコーディネーターが案件のご提供、面談シミュレーション、アフターフォローまでばっちりサポート!医療業界20年以上の就職・転職サポート実績のある株式会社ユニヴだからこそ実現出来る、安心の薬剤師転職サポートを是非ご体験ください。