薬剤師の転職お役立ちコラム COLUMN

2021/11/16

薬剤師はブラックな仕事?よくある職場の特徴も3つ紹介

薬剤師として働いていると、「薬剤師の仕事はブラックだ」と感じることもあるでしょう。職場によっては接客業の要素が含まれる場合もあり、薬剤師の業務量は多い状態です。

一般的に「ブラック」と呼ばれる職場には、共通している特徴があります。現在働いている環境がブラックと感じる場合は、ブラックな職場に共通する特徴を再確認しましょう。

今回は、薬剤師の仕事はブラックかどうかを解説します。ブラックな職場を避ける方法も紹介するため、薬剤師として働いている人はこの記事を参考にしてください。

1.薬剤師の仕事は本当にブラック?

厚生労働省の調査では、令和2年における薬剤師を含めた「医療・福祉」業界の入職率は14.7%であり、離職率の14.2%を上回っています。また、医療・福祉の離職率は2年連続で減少している状態です。

出典:厚生労働省「令和2年雇用動向調査結果の概要」

離職率が極端に高い状態ではないことを踏まえると、薬剤師の仕事は必ずしもブラックとは言えないでしょう。

ただし、薬剤師の勤め先は「病院」「調剤薬局」「ドラッグストア」などさまざまです。働く環境によって業務が異なる場合も多く、忙しさや人間関係についても変化します。このような事情もあり、薬剤師の仕事がブラックかどうかについては、環境によって変化する傾向です。

2.ブラックな職場によくある特徴3選

一般的に、ブラックな職場では「サービス残業が多い」「休みが取れない」といった光景がよく見られます。自身が働く環境に疑問を持つ場合は、ブラックな職場に共通する特徴を把握しておきましょう。

ここでは、ブラックな職場によくある特徴を3つ解説します。

2-1.残業が当たり前になっている

ブラックな職場の特徴の1つは、残業が当たり前になっていることです。残業が慢性化しており、労働時間・拘束時間が長いことは、ブラックな職場によくある特徴と言えます。この特徴は薬剤師の職場においても例外ではありません。

病院・調剤薬局・ドラッグストアといったどの職場でも、人手が足りない職場や緊急の対応が多い職場では、残業を余儀なくされます。残業を強いられるだけでなく、場合によっては残業代が支払われないこともあるでしょう。

2-2.薬剤師が1人しかいない

薬剤師が1人しかいないケースも、ブラックな職場に見られる特徴です。薬剤師が1人しかいない場合は、責任の重い調剤作業を1人で行う必要があります。また、業務時間中に休憩を取ることだけでなく、長期休暇の取得も難しくなるでしょう。

薬局などで薬剤師を1人しか雇わない理由は、経営者が「人件費を抑えたい」と考えているためです。1人薬剤師の職場は働きやすさの面で配慮に欠けており、ブラックな職場と言えます。

2-3.教育制度が充実していない

教育制度の整っていない職場は、従業員を育てる意識が低い状態です。従業員の成長を考えていないため、ブラックな職場と言えるでしょう。

大手病院やドラッグストアの場合は、社員教育の一環として教育制度を整えている場所が多く見られます。教育制度のある職場では薬剤師としての知識や技術を学ぶことができ、キャリアアップも可能です。

一方、従業員を育てる余裕がない会社では教育制度が充実しておらず、自身で知識や技術を習得しなければなりません。費用は自分で捻出する必要があり、プライベートの時間も削ることとなります。

3.【薬局】大手・中小それぞれで働くメリット・デメリット

薬剤師の勤務先を考えたときに、薬局を選ぶ人は少なくありません。薬局で働くことを検討している場合は、大手・中小のどちらを選ぶべきか悩む人もいるでしょう。入社後に後悔しないためには、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、大手・中小のどちらが自分に合っているのか判断することが大切です。

〇大手のメリット・デメリット

大手のメリットは、福利厚生が充実していることです。月給に加えて賞与が充実している企業が多く、中小に比べて稼ぎやすいでしょう。また、従業員のことを考えている企業であれば、有給休暇などを取得しやすい環境も整えています。

一方、大手のデメリットには「転勤の多さ」が挙げられます。大手の場合は全国に店舗があり、遠距離の転勤が発生することも珍しくありません。1年に何回も転勤を命じられると、その度に引っ越しをする必要があり、大きな負担になってしまいます。

〇中小のメリット・デメリット

中小は大手と比較すると転勤が少なく、自分の働きたい場所で長く働ける可能性が高くなります。慣れた環境で働き続けることは、働くうえでも大きな安心材料です。顔見知りのお客さんがいることも、薬剤師にとって働くモチベーションになる場合は少なくありません。

しかし、中小の場合は働くスタッフの数が少ないため、人間関係に悩まされる可能性もあるでしょう。すでに関係性が作られている環境で働くときは、窮屈さを感じることも珍しくありません。

4.薬剤師がブラックな職場を避けるための方法

薬剤師が働ける職場は、病院やドラッグストアなどさまざまです。現在の職場に不満を感じる場合は転職することも1つの方法ではあるものの、事前にいくつかのアクションを取る必要があります。

ここでは、薬剤師がブラックな職場を避けるための方法を3つ紹介します。

4-1.希望の条件を明確にする

薬剤師がブラックな職場を避けるためには、就職・転職先選びの前に、職場に求める条件を明確にすることが重要です。絶対に譲れない条件や、求める条件の優先順位を事前に考えておくと、自分の理想とする職場が見つかりやすくなるでしょう。

事前に検討すべき条件の例は、下記のとおりです。

キャリアアップについて
  • ・教育制度は整っているか
  • ・評価制度は整っているか
働き方について
  • ・残業は少ないか
  • ・福利厚生が整っているか
  • ・休暇は取りやすいか
給与面について
  • ・最低希望年収を上回っているか
  • ・残業代がしっかり支払われるか

大手・中小のそれぞれにメリットとデメリットがあるように、全てが完璧に揃っている職場はほとんどないと言えます。自分に合った職場で働くためには、優先したい希望条件を押さえることが重要です。

4-2.職場を自分の目で確かめる

ブラックな職場は、求人情報を見ただけでは分からないことも少なくありません。ブラックな職場への就職・転職を避けるためには、口コミに頼るだけでなく、自分の目で職場を確かめましょう。

可能であれば、OB・OG訪問や職場見学の実施がおすすめです。実際に働いているOB・OGであれば、求人サイトには載っていない情報を得ることも期待できます。また、利用者として薬局やドラッグストアの店舗を訪問することも効果的です。

4-3.薬剤師に特化した転職サイトを利用する

ブラックな職場を避けるためには、薬剤師に特化した転職サイトを利用することをおすすめします。薬剤師に特化した転職サイトであれば、薬剤師の求人を容易に探すことができるうえ、求人数も豊富です。

アドバイザーがいるサイトであれば、残業の多さや休暇の取りやすさなど、企業面接では聞きにくい内容を確認することが可能です。また、アドバイザーは求人の詳細までしっかりと把握しているため、応募を検討する求人が自身に合っているのかどうか、アドバイスを受けることも期待できます。

まとめ

今回は、薬剤師の仕事はブラックかどうかに関して、またブラックな職場によくある特徴や、ブラックな職場を避ける方法を解説しました。

薬剤師の仕事は働く場所によって異なるため、業務量や関わる人数などもそれぞれで異なります。しかし、厚生労働省のデータを参考にする限り、薬剤師の仕事は必ずしもブラックとは言えません。自身の勤める環境に不安がある場合は、ブラックな職場に見られる特徴を再確認しましょう。

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