薬剤師の転職お役立ちコラム COLUMN

2021/09/27

子育て中の薬剤師は復職できる?おすすめの職場の特徴も紹介

結婚・出産を機に仕事を辞めたものの、「もう一度薬剤師として働きたい」という願望を持ち、復職を考える人は多くいます。育児が一段落したタイミングで「薬剤師として復帰したい」と思い、情報収集している人もいるでしょう。

この記事では、ブランク明けの薬剤師が復職できるのかどうか説明したのち、子育てと仕事を両立できる働き方を解説します。子育てとの両立に適した職場の特徴も紹介するため、母親としての役割も薬剤師としてのキャリアも諦めたくない人はぜひ参考にしてください。

1.薬剤師はブランクがあっても復職可能!

薬剤師の中には、「ブランクがあると復職は難しい」と考える人もいます。薬剤師の業務に必要な知識は常に更新されていくため、「ブランク期間のフォローアップは間に合うか」などの不安が伴うためです。

しかし、実際にはライフステージの変化を理由に一旦仕事を辞めた後、薬剤師として復職する人は多くいます。子持ちの薬剤師(ママ薬剤師)として働く人も少なからずいるため、自分自身のキャリアを諦める必要はありません。一部の職場では、ブランクを持つ薬剤師に向けて勉強会やフォローアップ研修を実施しています。ブランク期間の知識を補うなど、十分に事前準備を行えば、スムーズな現場復帰は可能です。

ライフステージの変化を理由に仕事を辞めた薬剤師が復職するタイミングには、以下のような時期が考えられます。

  • 授乳が不要になるとき
  • 保育園に入園するとき
  • 幼稚園に入園するとき
  • 小学校に入学するとき

復職に適したタイミングは、家庭の状況や子育てしている薬剤師本人の体調によってさまざまです。無理に復職を急ぐことは避けて、自分自身の体調も考慮しつつ、最適なタイミングを見極めましょう。

2.子育てと両立できる薬剤師の働き方3つ

保育園や幼稚園を利用する場合、子どもを預けられる時間帯が限られます。フルタイムの正社員として働くことは難しい可能性があるため、ほかの勤務形態も選択肢に含めて復職方法を考えましょう。

以下では、正社員として働く方法以外で、子育てと両立しやすい薬剤師の働き方の選択肢を紹介します。

2-1.パートで働く

パートとは、パート社員として企業に雇用されて働くスタイルを意味します。パートで働く方法には以下のようなメリットがあり、子育て中の薬剤師におすすめです。

  • 子育てに支障のない時間帯に限定して働けるため、正社員よりも負担が少ない
  • 比較的休暇を取得しやすく、保育園や幼稚園の行事に参加できる
  • 長期間、同じ企業で働くことができる

ただし、パートで働く場合の時給は、派遣で働く方法と比較して低くなる傾向にあります。短時間のみパートで働く場合、社会保険や有給などの福利厚生を利用できないケースがある点にも注意しましょう。

2-2.派遣で働く

派遣とは、勤務する企業ではなく派遣会社に雇用される働き方です。派遣ではパート同様、自分自身の都合のよい時間帯に限定して働けます。派遣で働く方法のその他のメリットは、以下の通りです。

  • パート社員と比較して時給が高い
  • 職場とのトラブルが発生したとき、派遣会社に対応をお願いできる

ただし、派遣で働く場合、同じ職場で長期間働くことが一般的には困難です。一定周期で職場が変わる可能性が高いため、「同じ企業で長期間にわたり安定的に働きたい」と考える人には不向きと言えます。

2-3.在宅で働く

薬剤師免許を有効に活用すると、メディカルライターとして仕事をもらい、在宅で働くことも可能です。メディカルライターとは、健康・医療に関する記事を執筆し、報酬を得る職業を意味します。語学力のある薬剤師は、医学論文の翻訳などを任されることもあるでしょう。在宅で働く方法のメリットは、以下の通りです。

  • 子どもの急病や発熱に対応しやすい
  • 仕事の合間に夕食の準備や洗濯などの家事をこなせる

ただし、在宅で働く方法には、オンとオフの切り替えが難しい・気持ちの休まる時間を確保しにくいなどのデメリットがあります。また、パートで働く方法・派遣で働く方法と比較して求人を探しにくい点も、在宅で働く方法のデメリットです。

3.子育て中の薬剤師におすすめの職場4選

子育て中の薬剤師の働きやすさは、勤務形態だけではなく、職場の雰囲気やさまざまな制度にも左右されます。では、どのような特徴があれば、子育て中の薬剤師にとって望ましい職場環境と言えるでしょうか。

以下では、子育て中の薬剤師が働きやすい職場の特徴を4つ挙げます。

3-1.時短勤務ができる職場

一部の職場では「子どもが小学校に入学するまで」などの期間限定で時短勤務を認めています。時短勤務が認められると「半日程度」「正規の勤務時間から2時間短縮」などのスタイルで働けるため、ワークライフバランスを取ることが可能です。

時短勤務の正社員を募集している職場では、子育てが一段落したときにスムーズにフルタイムの正社員へと移行できます。さらに、時短勤務の薬剤師にも正社員同様の福利厚生が適用される可能性があり、高待遇の職場を探すことも可能です。

3-2.子育てに理解のある職場

子育て中の薬剤師が無理なく働くためには、周囲の協力体制が不可欠です。子育てに理解のある職場を選択し、安心して働きましょう。くるみんマークを取得している企業は「子育てサポート企業」として厚生労働省の認定を受けているため、育児に協力する職場づくりが進んでいる可能性が高いと言えます。

子育てに理解のある職場を探すためには、厚生労働省の「女性の活躍推進企業データベース」や、経済産業省と東京証券取引所が女性活躍推進に積極的な上場企業として選定した「なでしこ銘柄」をチェックする方法もよいでしょう。派遣として働く場合は派遣会社の担当者に相談し、育児支援に積極的な職場の紹介を受けてください。

3-3.土日休みの職場

子育て中の薬剤師には、土日休みの職場が理想と言えます。多くの保育園・幼稚園はカレンダー通りのスケジュールで子どもを預かることが多く、土日に出勤する場合は預け先を探さなくてはならないためです。日曜に子どもを預かってくれる保育園では、別途料金が発生するケースもあります。

土日休みの職場が見つからない場合には、希望の日時に休暇を取得しやすいところを探しましょう。薬剤師の人数が十分で人員に余裕のある職場は、比較的柔軟に休暇を取れる傾向があります。

3-4.自宅から通いやすい職場

子どもの体調は変わりやすいため、幼稚園・保育園から急なお迎えをお願いされるケースもあります。自宅から通いやすい職場を選択すれば、お迎えなどの急用に対応しやすく、比較的安心です。また、毎日の通勤時間を短縮できることで心のゆとりが生まれるため、生活スタイルに負担がかかりにくい点もメリットです。

さらに、自宅やかかりつけ医に近い職場なら、子どもを病院に連れていくときに一日休暇を取得する必要がありません。時間単位の休暇を取得できるケースもあり、収入の減少幅を最小限に抑えることが可能です。

4.求人探しは転職エージェントを活用しよう

ここまで紹介したように、子育て中の薬剤師が無理なく働ける職場を探すためには、さまざまなポイントをチェックする必要があります。しかし、職場環境・勤務条件・残業時間などの実態は、求人情報を見るだけでは分からないケースが大半です。職場の実情を正しく把握し、子育てと両立できる求人を探したい人は、転職エージェントを活用しましょう。

転職エージェントは、薬剤師の転職相談を受け付け、希望勤務地やキャリアプランに応じた求人探しをサポートしてくれる心強い存在です。過去の経験・スキルも丁寧にヒアリングしたうえで、薬剤師にとって望ましい求人を紹介してくれます。自分自身が納得のいく職場を見つけたいときは、転職エージェントのサポートを受け、理想の働き方を実現しましょう。

まとめ

子育てと両立できる働き方を探している薬剤師に向けて、勤務先探しのコツや注意点を解説しました。薬剤師はブランクがあっても復職でき、ポイントを押さえて求人探しを行えば、子育てと仕事の両立を図れる職業です。フルタイム勤務が難しい場合は、パートや時短勤務の正社員も選択肢に含めて、心身に負担をかけない働き方を考えましょう。

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