薬剤師の転職お役立ちコラム COLUMN

2021/06/03

薬局薬剤師の仕事内容|必要なスキルやメリット・デメリット

医師の処方箋に基づいて調合した薬を患者へ提供する調剤薬局は、薬剤師が活躍する職場として最もポピュラーな場所と言えます。近年は顧客満足度の向上目的もあり、全国展開する大手企業では、店内に調剤室を構えるドラッグストアも少なくありません。

薬剤師の資格を活用して調剤薬局やドラッグストアで働く人材は、薬局薬剤師と呼ばれます。薬剤師を目指す場合は、薬局薬剤師の詳細について把握することが重要です。

今回は、薬局薬剤師の仕事内容や年収について解説します。必要なスキルなども解説するため、薬局薬剤師について知りたい方は参考にしてください。

1.【職場別】薬局薬剤師の仕事内容とは?

薬局薬剤師が働く主な場所として、調剤薬局とドラッグストアが挙げられます。どちらも薬を主に扱う点が共通している一方で、仕事内容は同様ではありません。働き始めた後にギャップを感じることがないよう、あらかじめ違いを把握しておきましょう。

ここでは、薬局薬剤師の仕事内容を職場別に解説します。

1-1.【調剤薬局】薬に関する専門的な業務

調剤薬局で働く薬局薬剤師の場合、資格保有者であることを活かした専門的な業務が任されます。調剤薬局における業務の例は以下のとおりです。

〇調剤業務
調剤業務とは、医師の処方箋に基づいて薬の調剤を行うことです。指示通りに薬を揃えて提供することに加え、常にさまざまな点で正確性や安全性への配慮が求められます。
処方どおりに調剤することはもちろん、処方箋自体に問題がないか確認する処方監査や、状況に応じた処方提案なども業務に含まれます。

〇服薬指導
服薬指導は、患者が処方された内容を理解したうえで、正しい用法・用量で薬を飲めるようにサポートする業務です。薬の情報を提供したり健康相談に応じたりと、総合的な窓口対応を行います。

〇薬歴管理
薬歴管理は、その名のとおり患者の薬歴や副作用歴などの情報を管理することです。患者の薬歴管理は義務付けられている業務のひとつであり、薬剤服用歴管理指導料の算定要件でもあります。既存データを参考に服薬指導などを行う他、新たな情報を入力管理することも業務の一部です。

1-2.【ドラッグストア】接客業の要素が強い業務

ドラッグストアは店内に調剤室を併設していることもあれば、併設していないこともあります。ドラッグストアにおける業務の例は以下のとおりです。

〇一般医薬品(OTC)の販売
ドラッグストアは日用品の他、主に一般医薬品(OTC)の販売を行っています。取り扱う一般医薬品の中でも、第1類医薬品は薬剤師が副作用の可能性などを説明したうえで販売することが許されるものです。通常の販売スタッフや登録販売者では販売できないため、取り扱いのできる薬剤師が必要となります。
また、悩みを聞いたうえで一般医薬品を紹介したり、食事面の悩みに応じたサプリメント選びをサポートしたりするなど、健康のためのアドバイザー的な役割も担います。

〇レジ打ち・品出し
販売スタッフや登録販売者と同様に、レジ打ち・品出しも業務の一部です。また、状況に応じて接客応対をしたりPOPの作成を行ったりと、店舗運営に大きく関わることが特徴です。レジ打ち・品出しする商品は薬剤師のみが取り扱う第1類医薬品のみではなく、サプリメントや食品などドラッグストアならではの商品も取り扱います。

2.薬局薬剤師の年収はいくら?

厚生労働省によると、薬剤師の平均年収は約565万円です。

出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」

ただし、上記の金額はあくまで薬剤師全体の平均年収であり、勤務地や業務内容によっては金額が変動する可能性があります。

アルバイトの最低時給が各都道府県で異なるように、勤務地次第で給料の相場は異なります。場合によっては、同じ都道府県内であっても市区町村別で若干の差が生じることは珍しくありません。

勤務先も給料に影響しやすい要素です。薬剤師の資格を活かして働ける場所は、調剤薬局やドラッグストアの他、医薬品関連企業や化粧品会社など一般企業も含まれます。各勤務先で求められる能力や業務が異なる点が、年収に差が生じやすい理由です。

業務内容によっても給料は異なります。たとえばドラッグストアの場合、調剤室での勤務を含む職場とOTCのみの職場では、前者のほうが高い給料になる傾向です。調剤室のほうがより専門的な業務が多くなる分、給料にも反映されます。

薬局薬剤師の勤務先は、多岐にわたる薬剤師の職場の中で最もポピュラーな場所であるため、前述した平均年収の金額に影響していると考えられます。よって薬局薬剤師の年収は、薬剤師全体の平均年収と同等の金額が期待できるでしょう。

3.薬局薬剤師に必要なスキル2選

薬局薬剤師として働くためには、職場で求められるスキルをある程度身につけておくことが重要です。業務の中で身につけられるスキルもありますが、すべてに該当するものではありません。

ここでは、薬局薬剤師に必要なスキルを2つ紹介します。薬局薬剤師を目指す場合は参考にしてください。

3-1.薬に関する専門的な知識

薬局薬剤師は、患者や顧客に対して知識や経験に基づいた対応を行う必要があります。そのため、薬に関する専門的な知識は欠かせません。

薬物治療は近年ますます高度化しており、薬剤師は常に新しい情報・正しい情報を得るための自己研鑽が求められています。2019年の薬機法改定により、高度な薬物療法を提供できる薬局は「専門医療機関連携薬局」に分類されるなど、医薬分業がさらに細分化されていることも影響のひとつです。

調剤薬局が「地域連携薬局」と専門性の高い「専門医療機関連携薬局」の2種類に分けられる認定制度が、2021年8月に新設されます。今後は認定要件を満たす薬剤師の需要が高くなり、ますます薬に関する専門的な知識が求められるでしょう。

3-2.コミュニケーション能力

調剤薬局もドラッグストアも、患者や顧客ひとりひとりと向き合う職場です。分かりやすい服薬指導を心がけたり、相手の悩みを理解したうえで的確なアドバイスを行ったりと、信頼してもらえるような配慮ある接客技術が必要となります。

多くの患者や顧客に寄り添える接客技術は、高いコミュニケーション能力があってこそ養われるものです。薬剤師に求められる主なコミュニケーション能力として、下記の3つが挙げられます。

  • 相手の悩みを自然に引き出すことができる
  • 悩みに寄り添ったサポートができる
  • 他の医療関係者とスムーズに連携がとれる

地域包括ケアシステムを支える一員として信頼されるために、高いコミュニケーション能力は欠かせません。

4.薬局薬剤師として働くメリット・デメリット

薬局薬剤師として働くかどうかを検討する際、メリット・デメリットを知ることは非常に重要です。薬局薬剤師として働くメリット・デメリットに関して、職場別に解説します。

〇調剤薬局で働く場合
調剤薬局は基本的に近隣の病院に合わせた営業時間となっているため、年末年始の休暇などプライベートと両立しやすいというメリットがあります。ただし、近年は遅い時間や土日祝も営業しているところがあるため、就職前に確認が必要です。
デメリットとして、一般企業のような取引先との交渉機会がないことから、ビジネスマナーが身につけにくい環境である点が挙げられます。

〇ドラッグストアで働く場合
ドラッグストアは薬剤師の他にも多くのスタッフが在籍しているため、閉鎖的な空間になりにくい環境です。風通しの良さがメリットとして挙げられる一方で、一般的な店舗のため早番遅番のシフト勤務が多く、土日祝に休みを取ることが困難な点がデメリットと言えます。

病院の処方箋に基づいた対応が主となる調剤薬局と、日用品など販売業務の全般を担うドラッグストアでは、働く時間帯や曜日の傾向も異なります。お店によっては勤務体制によってデメリットが解消されていることもあるため、実際の求人情報を参考にしましょう。

調剤薬局とドラッグストアのどちらで働く場合でも、薬局薬剤師は地元の患者や顧客の健康をサポートできる、やりがいのある仕事です。

まとめ

薬局薬剤師は、調剤薬局の他にドラッグストアでも活躍することができる仕事です。地元の人々から頼られるなど、多くの業務でやりがいを感じられます。また、勤務先によって多少異なりつつも、さまざまなメリットがある点も魅力です。

今後は政府主導でさらなる医薬分業を進める動きがあることから、専門性の高い薬局薬剤師の需要は安定していると言えます。より高度な専門知識を身につけたい方は、薬局薬剤師として働くことを検討してはいかがでしょうか。

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