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派遣薬剤師のメリット・デメリットについて

派遣薬剤師のメリット・デメリットについてのイメージ

一般的に「派遣」と聞くと「派遣切り」「非正社員」など、あまりいい印象を持たれていないかもしれません。しかし、薬剤師における派遣は他の業界と異なり、選択するメリットが多いです。

派遣薬剤師は正社員を超える高給で働いたり、プライベートを優先して短時間シフトでの勤務したり、自分の希望に沿った働き方を選びやすいです。これは非常に大きなメリットですが、当然デメリットもあります。

今回は派遣薬剤師のメリット・デメリットについてご紹介いたします。派遣薬剤師として働いていらっしゃる方や、これから派遣薬剤師として働くことを検討されていらっしゃる方は参考にしてみてください。

派遣薬剤師とは

基本的な働き方は他の業界と同じです。人材派遣会社が雇用主となり、派遣先の企業で就業します。ただ、派遣法によって病院への薬剤師派遣はできなので、派遣先は調剤薬局やドラッグストアが中心となります。

当然、給料は人材派遣会社から支払われますが、派遣先での業務内容や勤務地といった労働条件は、あらかじめ雇用契約を結ぶ前に決められます。

派遣薬剤師のメリット

柔軟な働き方ができ、ライフワークバランスを確立しやすい

派遣薬剤師の一番のメリットは、前述の通り仕事とプライベートを両立しやすいということでしょう。

特に、「保育園のお迎えがあるから残業できない」という子育てをしているお母さんや、「将来やりたいことがあるからその時間を確保したい」といった人にはピッタリです。

もともと派遣薬剤師の勤務時間は、9時~15時といったように事前に取り決められているため、その時間外で勤務することは基本的にありません。もし何らかの理由で残業が発生した場合でも、その分のお給料はきっちり支払われます。

もちろん、福利厚生は正社員と同等なので、育児休暇や産休を取ることもできます。

正社員よりも時給が高いことも

薬学部6年制が導入されてから、多くの私立大学の薬学部が新設されましたが、地方を中心とした薬剤師不足は解消されていません。

派遣薬剤師はそういった人手が足りないところに配属されることが多いため、時給3,000円代が多く、高いところでは時給5,000円を超えるところもあります。

一方、月収40万円 (年収500万程度) の正社員薬剤師の場合、1日8時間で20日勤務したとすると時給は2,500円となります。

賞与額や残業代などを加味すると総支給額は正社員のほうが大きいことが多いですが、単純な時給計算では派遣薬剤師の方が高くなることが多いです。

様々な職場を体験できる

2015年の派遣法の改定によって、派遣形態で同じところに勤務するのは最大3年までというルールになりました。

3年ごとに職場を変えるなければならないので、「いろんな人と出会うことができる」「多くの職場を体験してみたい」といった方にはオススメです。

また、薬剤師の需要は全国どこでもあるので「夫の転勤で各地に行くことがある」といった人にもよい働き方と言えるでしょう。

派遣薬剤師のデメリット

正社員に比べて裁量権が小さい

派遣薬剤師は働く前に業務内容を決めなくてはならない、また時間の制約も大きいことから、正社員に比べて裁量権が小さくなってしまいます。

正社員の場合ですと、通常の調剤業務に加えて発注や在庫管理、教育などの業務も担当しますが、派遣薬剤師の場合は上記の理由から調剤業務に限定されてしまうことが多いです。

勤務地を選べないことが多い

派遣薬剤師は時間や働き方の柔軟性は高いですが、逆に勤務地の柔軟性は低いです。

時給が高いということは人手が足りないということ。つまり、人手が足りない就業先になる可能性がほとんどで、希望通りの勤務地にならないということがデメリットとなります。

派遣法の原則では1年ですが、これは「必ず1年いてください」という意味ではなく、「場合によっては他のところに転勤になる可能性もあります」という意味も含まれています。

そのため、自宅から近い勤務先を見つけるとなるとかなり限定されてしまい、結果的に遠くに通勤しなくてはならないケースもでてきます。

同じ職場に長く居ることができない

先ほどのメリット「様々な職場を体験できる」の裏返しになりますが、派遣薬剤師は原則として1年契約(※)、更新をしても最大3年しか同じところで働けません。

そのため、「せっかく家から近くていい条件の場所が見つかったのに…」と言っても長く働き続けるのは不可能となります。また、同じところに居られないということは、お客さんとの信頼関係が築きにくいということになります。

薬剤師は調剤することももちろんですが、サービス業のひとつとして「お薬を通じてその人の健康をサポートする」という面がありますので、そこにやりがいを感じている人には派遣薬剤師は向いていないかもしれませんね。

なお、このデメリットに関しては「紹介予定派遣」という制度を使うと緩和される可能性があります。

紹介予定派遣というのは、最初は派遣として就業先に勤務し一定期間後 (半年~1年ほど) に 「本人」「派遣元」「就業先」 の三者が合意すれば派遣から正社員になれる、という制度です。

これを使うことで、お試しとして就業先に勤め、そこが気に入れば正社員になれる可能性が高くなります。

まとめ

薬剤師は他の業界と違って引く手あまたなので、派遣であっても派遣切りに合うといった心配は少ないです。ライフワークバランスを重視したり、様々な職場を経験したいという方には「派遣薬剤師」をオススメします。

一方で、裁量権やお客さんとコミュニケーションをとることを大切にしたいという方には、派遣薬剤師はデメリットとなってしまいますので、ご注意ください。

正社員、パート、派遣、たくさんの選択肢がありますが、何を大事にしていきたいのかを見極め、自身に合った働き方を選択できるといいですね。

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