コーディネーターレポート REPORT

鳥取県TOTTORI

病気療養明けのブランク薬剤師の復職支援で鳥取市の薬局を紹介

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弊社ファーネットキャリアは薬剤師専門の転職支援をしているのですが、さまざまな理由で仕事を辞められた薬剤師さんから復職の相談を頂くことがあります。

出産・育児が落ち着かれたタイミングでご相談を頂いくことが一番多いのですが、ときどきケガや病気を理由に離職していた薬剤師さんから相談を受けます。

たとえば以前に、鳥取県鳥取市にお住まいの20代男性薬剤師さんから相談を頂いたことがあります。副鼻腔炎をこじらせてしまい、声が思うように出なくなってしまったそうです。3年半の療養期間を経て、復職への自信と決意が固まったとのことで、同じ鳥取市内の調剤薬局を紹介させて頂いたときのエピソードです。

ドラッグストアでの忙しい毎日

この薬剤師さんは、高校卒業後に親元を離れて四国にある薬科大学へ入学されました。大学卒業後は、そのまま四国に残って徳島県にある調剤併設型ドラッグストアへ就職されました。

配属になった店舗は広域処方せんの枚数が他の店舗よりも多かったため、OTC販売の知識だけでなく、複数科目の処方せんの知識も同時に身に付ける必要があったそうです。シフト制でしたが、業務が終わらず朝から終業まで働くことも多かったと話してくださいました。

ただ、入社してから多少無理をしながらではありましたが、誠実に仕事と向き合ってきたため、2年目からは驚くほどスムーズに働くことができました。同期社員との仲も良く、仕事終わりに食事に行くなど、ストレスをうまく発散する環境があったことも大きな要因だったそうです。

3年目からは店舗の2番手として、人材育成や店舗運営にも携わるようになり、忙しい毎日を過ごしていらっしゃいました。多少、体調が悪いような日でも医療機関を受診することはなく、普段通りに仕事をされていたそうです。

ただ、社会人4年目に差し掛かるタイミングで鼻水が止まらず、頭痛もする日が長く続きました。いつものように、風邪薬を飲みながら勤務をしていましたが、いつまで経っても快復することがなかったそうです。それどころか体調は日々悪化していき、ある日の朝、大量の鼻水がのどに流れ込み続けて、うまく言葉が出なくなってしまいました。

さすがに危機感を覚えたため、会社を休んで医療機関を受診すると、「副鼻腔炎に伴なう後鼻漏」を発症しており、症状も重いため、簡単には治らないと診断されたそうです。

離職して鳥取県で療養

声が思うように出ないため、仕事もうまく進まなくなってしまいました。そのため一旦、退職して鳥取県の実家で治療に専念することにしました。治療は思った以上に長引き、最終的に3年半もの年月を治療に費やしたと話してくださいました。

まだ治療薬の服用中でしたが、長時間の勤務や連勤が続かなければ業務にも支障がなさそうなレベルまで回復されたため、弊社ファーネットキャリアへ相談頂きました。

転職活動開始

弊社では薬剤師さんの希望を深くヒアリングするために、はじめにお近くまで伺ってカフェなどで面談をさせて頂いております。今回は鳥取市の自宅近くのカフェでお時間を頂いて、以下のような希望をヒアリングすることができました。

  • ・1日4~4.5時間程度のパート勤務
  • ・時給2000円以上
  • ・連勤が難しいため可能であれば水曜日は休みたい
  • ・自宅からマイカー通勤で30分圏内

この薬剤師さんの条件部分は「水曜が固定休」という部分以外、一般的な条件水準だと感じましたが、病気がまだ完治しておらず、3年半ものブランクがあるというのは、かなりネックになりそうだと感じていました。

そこで求人案件をリサーチする際に、「未経験・ブランクがある薬剤師に対する復職支援の内容」をしっかりと確認することにしました。また、この薬剤師さんから「完治したあとは正社員として働きたい」という希望も伺っていたため、「パートから正社員への登用が可能かどうか」も併せて確認しました。

すぐに求人案件のリサーチを開始して、最終的に以下のような2つの調剤薬局から面接の希望を頂くことができたので薬剤師さんに提案しました。

  • ①全国展開している大手調剤薬局チェーン
  • ②鳥取県内に展開している小規模薬局

どちらの薬局も話を聞いてみたいとのことでしたので、日程を調整して、面接当日は同行させて頂きました。面接の際には、「ブランクからの復職支援の体制」を中心に話してくださり、面接後の店舗見学では一緒に働くスタッフさんとのお顔合わせの時間も作ってくださいました。

面接終了後に薬剤師さんに印象を伺いたかったのですが、1日で2つの薬局の面接を行ったため、薬剤師さんもかなり疲れていらっしゃる様子でした。そのため、その日はそのまま解散して、改めてご連絡させて頂くことにしました。数日後、どちらの薬局からも採用との返事を頂けたので、薬剤師さんへ連絡して印象を伺うと次のように返事をくれました。

「どちらも素敵な薬局だったのですが、①の薬局は若い人が多かったので、ライバル意識というか変なプライドがでてきて、それが邪魔になりそうと感じました。②の薬局は両親に近い年齢の方が多く、変に意識しないで勤務ができそうなので②の薬局でお世話になります」

どうしても同年代の若い人を見ると、すぐに病院へ行かなかったことへの後悔や、健常者への劣等感を感じてしまうとのことでした。私も少しでもストレスが少ない方が良いと感じたので、薬剤師さんの選択を尊重して②の薬局への入社手続きを進めました。

無事に入職をされて、2週間ほどたったタイミングで近況を伺うと、「前と同じようにとはなかなかいきませんが、いい環境で仕事ができています。体も思っていた以上に回復しているようで、少しずつ勤務時間を伸ばしていこうと思います」と話してくださいました。

ブランクからの復帰は、新薬の情報だけでなく、診療報酬改定など勉強しなければならないことが多いです。それに加えて今回の薬剤師さんのように疾患を抱えていらっしゃる場合、体の状況も気にしながら働かないといけないため、思っている以上に大きなストレスが掛かります。

また「ブランクあけの研修」を手厚くしてくれる調剤薬局を薬剤師さんが自分で調べるのは難しいのが現状です。もし、同じような悩みを抱える薬剤師さんがいらっしゃいましたら、ファーネットキャリアまで一度お問い合わせください。

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