コーディネーターレポート REPORT

京都府KYOTO

京都の製薬企業から、愛知の調剤薬局への転職をお手伝い体験談

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製薬企業で勤務する薬剤師さんから、薬局(または病院)への転職希望を頂くことがあります。今回、ご相談を頂いたのは京都府京都市にお住いの男性薬剤師さんで、新卒で入社した製薬企業で生産管理の仕事をしていらっしゃいました。

ハードな職場環境から体調不良が続いたため、地元愛知の薬局への転職するお手伝いさせて頂いた体験談について記していきます。

教授の紹介で製薬企業へ入社

愛知県の大学を卒業して、所属していたゼミの教授からの推薦で京都府にある製薬企業へ入社されました。

見学で案内してくれた薬剤師さんから非常に親切にしてもらい、大企業のグループ企業なので研修などの教育面も充実していると感じたことが入社の決め手となったそうです。

先輩薬剤師の退職

新天地京都で社会人として意気揚々とスタートを切ったのですが、入社とほぼ同時に慕っていた先輩薬剤師が退職してしまいました。

他に薬剤師がいなかったため、「すぐに薬剤師を増員する」という言葉を信じて、一人で業務を担当することになったそうです。

そこからは本当に過酷な毎日が続いたと話してくれました。薬剤師しかできない仕事は教えてくれる人がいないので自分で勉強をして対応をしたそうです。

それ以外の仕事は教えてくれる人がいましたが、直属の上司と、現場の先輩で作業の仕方が異なっていました。そのため、どちらかに合わせると、どちらかに指摘をされるというジレンマに陥ってしまいました。

平日に終わらなかった作業を土日に回して帳尻を合わせるという日々が続きます。休みだったとしても知り合いもおらず、京都の中でも田舎の方に住んでいたのでやりたいことも見つかりませんでした。

ついには職場に行くと胃が痛むようになり、私生活を含めて何に対しても気力を持てないような状態になったそうです。そこで、心療内科を受診したところ、「軽度のうつ病」と診断をされたそうです。

製薬企業の退職を決意

社会人になって1年が経とうとしていましたが、一向に新しい薬剤師は来ませんでした。薬を服用してはいたものの、精神的にも限界が近いと感じたため、退職を決意されて、弊社ファーネットキャリアへ相談を頂きました。

この薬剤師さんからの問い合わせ電話を受けたときは非常に弱々しい声で、心配になったのを覚えています。

弊社ファーネットキャリアでは求人案件を提案する前に、お近くまで伺って面談を必ず行います。私たちの顔を見てもらうことで安心して任せて頂きたいですし、実際にお会いして本人の人柄も含めてしっかりと現状の把握をすることでミスマッチを減らせるからです。

ゆっくりと話ができるカフェなどはほとんど無かったので、マクドナルドでお話をして、以下のようなご希望を伺うことができました。

  • ・愛知県岡崎市のご実家から通える薬局
  • ・調剤未経験なので研修制度が充実している
  • ・現職で女性に対する苦手意識を持ってしまったので、複数の男性スタッフがいる

リクエストは難しくなかったのですが、「心療内科に通っていることを隠して入職すると働き始めたとき、トラブルが起こる可能性が高い」と思いました。

そこで、服用されてらっしゃる薬の名前を伺って、それを理解して頂ける薬局の求人のみを提案することにしました。

また、4月の入社を希望しており、調剤未経験でしたので、新卒入社の人と一緒に研修を受けるのが良いのではと考えました。苦しい時に相談できる同期社員がいる環境のほうが望ましいと感じたわけです。これについては薬剤師さんにも快諾して頂き、求人のリサーチを開始しました。

最終的に以下の3つの求人を取り付けることができました。

  • ①全国規模の薬局、総合病院門前の店舗
  • ②全国規模の薬局、給与は良いが実家から少し遠方の店舗
  • ③地元の大手薬局、内科のマンツーマン店舗

薬剤師さんに確認してもらうと、②は通勤距離が気になるとお断りをされました。そこで①と③の薬局の面接を設定して、当日の面接も同行をさせて頂きました。

どちらの薬局も良い雰囲気で面接を終えて、店舗の見学もさせて頂きました。しっかりと印象に残っているうちに話を聞きたいと思い、少し遅い時間でしたがカフェに入りました。

「どちらの薬局も捨てがたい」と悩んでいらっしゃいましたので、私の感じたことを以下のようにお伝えしました。

・①の薬局は在宅やOTC、医療モール内への出店強化など多角的に事業展開をしていて、全国規模ならではの強固な財務基盤もある。しかし、転居や転勤の可能性があり、総合病院門前の店舗は負担が大きいように感じた

・③の薬局はアットホームな雰囲気で働きやすく、転居を伴う転勤もない。しかし、マンツーマンの出店が多いため、会社として方針を改めないと診療報酬の改定、消費増税など苦しくなる可能性はある。

結局、その日のうちに結論はでなかったので、家でゆっくりと考えてもらうことにしました。

2週間ほど経ったころ、薬剤師さんから連絡があり「③の薬局に決めました」とお返事を頂くことができました。

理由を伺うと「先のことも心配はあるけど、いまは心と体にかかる負担を減らすことを最優先にしたいから」とお返事を頂きました。

製薬企業での退職手続きと調剤薬局への入社まで

無事に入職先は決まったのですが、私が不安だったのは、現職をスムーズに退職できるかということでした。案の定、「退職の意向を伝えると強い引き留めにあった」と連絡がありました。しっかりと話し合いをして円満に退職をして頂くのが一番なのは言うまでも無いですが、薬剤師さんは精神的に弱っており、長期戦は望ましくない判断をしました。そこで、「心療内科で診断書をもらい、提出してはどうか」というアドバイスをさせて頂きました。すると、すんなりと退職を受け入れてくれたそうです。

2月末で退職して、1か月間は愛知県岡崎市の実家で休養されるとのことでしたので、新たな調剤薬局への入職の前日に電話でお話をさせて頂きました。

お問い合わせを頂いたときのような弱々しさは無かったですが、かなり緊張をされていたのを覚えています。その後、入職してから1か月ほど経ってから、改めて電話をすると、まだ研修中でしたが「同期にも恵まれて楽しく働いている」とのお言葉を頂くことができました。

今回のように他業種から未経験で入社することは、ハードルが高いと感じていらっしゃる方が多いように感じます。もちろん、ハードルが低いわけでは無いですが、ファーネットキャリアではご納得してもらえる求人が見つかるまで、とことんお付き合い致します。

また、責任感が強すぎて体調を崩されても勤務を続ける方も多いです。責任感が強いことはいいことなのですが、最終的に無理な退職になって会社に迷惑をかけたり、病気が慢性的なものになって何十年と付き合っていくことになったりと、あまり良いことはないです。

実際に転職しなくても相談を頂くことで、弊社ファーネットキャリアがアドバイスできることもあります。今回は京都の製薬企業にお勤めの薬剤師さんからでしたが、業種に限らずお気軽にお問合せください。

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