薬剤師の給料・年収 SALARY

薬剤師の奨学金と早期返済支援

薬剤師の奨学金と早期返済支援のイメージ

薬剤師免許をとるための6年分の学費負担は相当なものです。特に私立大学の薬学部の場合、単年度の学費が200万円以上となる大学があり、国立大学の学費が80万円程度と比べるとかなり高めです。

そのため、多くの薬学生が奨学金を利用しています。私立大学の薬学生が奨学金を6年間分を借りた場合、その貸与総額は1000万円以上にもなります。

奨学金には、大きく分けて2通りあります。ひとつは返済の必要のない給付型の奨学金と、もうひとつは、返済の必要がある貸与型の奨学金です。

ほとんどの場合、給付型ではなく、貸与型です。大学を卒業後は薬剤師として就職してから何十年にも渡って、給与から奨学金を返済していくことになります。つまり、卒業後に薬剤師としてスタートすると同時に、多額の負債を背負い、以後10~20年にも渡る借金返済をスタートするのです。

この事実を理解したとき、どのように人生プランを考えるのかが重要になります。ここでは、薬剤師がどのように考えて働けばいいのかについて考えていきます。

【返済と人生設計】

奨学金を利用された、または利用されている方にとって、「卒業後にきちんと返していけるのか」、「毎月どのくらいの収入があって、どのくらいの返済額になるのか」、「何年で返済が終了するのか」は気がかりなことでしょう。

また、収入の大部分が長期間返済にあてられるため、自由に使える金額に制約がかかり、趣味や車、持ち家の購入、結婚といった事柄まで影響してくることになります。

奨学金による問題というのは、そうした生活していくための支出面だけでなく、返済を優先するために収入面においても影響します。そのため、ドラッグストアといった比較的給与水準の高い職場を選ばざるを得ない状況になり、人によっては当初の希望とは異なる進路選択をしなければならないことにもなります。

このように、奨学金は便利な制度ではありますが、その後の人生設計に大きく影響してくることを忘れてはいけません。

また、2016年までは医薬分業といった国の方針の下に調剤報酬が手厚くされ、薬局の出店ラッシュで薬剤師への求人とその給与は右肩上がりに伸びました。一般的に不況でリストラといった用語が蔓延する中、薬剤師については売り手市場が続いたのです。

しかし、診療報酬の改定による「かかりつけ薬剤師」制度の導入などによって、薬局によっては経営不振に陥ると予想され、それに伴い薬剤師の売り手市場の状況はいつまで続くかは不透明な状況です。

【早期返済とその方法】

上述したように、何10年にも渡って奨学金による負債を背負ったままでは、人生設計に関わる様々な事柄に長期的に影響します。

また、薬剤師に対する売り手市場の状況も暗雲としてきており、将来的に雇用や一定の収入が確保できるかは不透明な状況です。

そこで、今のうちに奨学金の負債は早期に返済して、人生設計に関わる事柄を進めるのが理想といえます。多くの薬剤師が奨学金を利用して負債を背負っているなかで、薬剤師を雇用している企業(病院)の中にはその返済の支援のための制度を設けています。

例えば、「4年勤務する約束で432万円を支給する」などの制度があるのです。こうした企業の例としては、以下のようなものがあります。

参考例:病院
上限金額:324万円または432万円
支払方法:一括提供 詳細情報:324万円の場合3年勤務、432万円の場合4年の勤務で返済免除

参考例:ドラッグストア
上限金額:480万円
支払方法:分割提供詳細情報:入社1年後に120万円を提供。以後、1年経過毎に120万円の提供。上限4年

参考例:調剤薬局
上限金額:420万円
支払方法:一活貸与詳細情報:入社時点で一活貸与。5年間の勤務で返済免除。

ただし5年に満たずに退職した場合は「残月数×7万円分」を返さないといけない。

このように、奨学金返済支援制度を活用すれば借金に苦しむことなくその後の人生を有利に進めることができます。こうしたことを考えながら転職や求人を紹介していくのがファーネットキャリアの役割でもあります。

お金の問題というのは、非常に重要です。奨学金に関する情報について相談したい薬剤師の方であっても、弊社は幅広く相談を受けています。

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【ドラッグストア薬剤師の年収】

超高齢化社会に突入した日本では莫大な医療費を削減するために、セルフメディケーションや在宅医療を推進しています。普段から健康管理をしっかり意識してもらう必要がある中で、注目されているのが人々の生活に一番近い立場にあるドラッグストアです。

ドラッグストアでの初任給は他業種と比べて高く、年収450万円~500万円くらいからスタートすることが多いですが、昇給に関しては店舗の薬剤師として勤務しているとあまり期待できないのもドラッグストアの特徴で、高くても店長クラスで600万円~700万円前後という方が多いです

ただ、大手ドラッグストアなどは薬剤師としてのキャリアだけでなく、一般職としての昇進が可能です。エリア統括を任されたり、商品の仕入れや人事採用などさまざまな部署が存在するため才能を見出されて抜擢されたりすれば年収を大きく伸ばすことが可能です。

ドラッグストアは調剤・OTC医薬品の販売という薬剤師らしい仕事だけでなく、生活用品の品出し・レジ打なども臨機応変に行わなければなりません。また、土日も関係なく夜遅くまで営業しているためハードワークを強いられることが多いですが、最近では調剤併設型の店舗を展開する企業が多く、薬剤師を積極的に採用したいという会社が増えています。

それに伴って「薬剤師は薬剤師にしかできない仕事をさせないともったいない」という考え方が少しずつ広がってきています。前述のように医療費削減に寄与することが期待されていることもあるため、今後のドラッグストア薬剤師の仕事がより薬剤師らしいものに変わってくるかもしれません。

【製薬企業薬剤師の年収】

製薬企業に勤める薬剤師は、医師に対して自社の薬品の情報を伝えて営業するMR職と新薬の開発を行う研究職に分類することができます。

薬学部6年制がスタートしてから5年次に行う病院実習・薬局実習の影響が大きいのか最近では製薬企業を志望する学生が減っているという話を聞くことがあります。

病院や薬局に比べて早い時期から就職活動に臨む必要があることに加えて、他学部の学生もエントリーするため採用試験のハードルも高いです。また、大手製薬会社の採用は関東・関西で試験が行われるため地方の学生は移動時間や経費・試験対策などに十分な時間が取れないと感じてしまうようです。

年収に関しては400万円くらいからスタートする企業が多く、他業種に比べて高いということはありません。ただ、MRの場合は営業成績に応じたボーナスで大きく年収を伸ばせる可能性があります。30代で年収700万円~800万円という人も珍しくなく、トップ営業マンになると1000万を超えることも可能です。

しかし、忙しい医師のわずかな隙間時間にコミュニケーションを取る高度なスキルが必要であり、同じことを考えている他社のMRとの競争にも勝たなければならないため、非常にハードな職場であることは間違いありません。

また、数年単位で転勤しなければならない企業も多く、単身赴任などの場合は家族との時間が確保できないと転職相談に来る方は後を絶ちません。またMRの転職市場において募集するのは若い人材だけであるため、長年勤めた企業から突如として早期退職やリストラの対象にされることもあるようです。

研究職の年収も研究成果や役職によって大きく差が出てくる職種ですが、最終的に年収700万円~800万円くらいの方の割合が多いです。ただ、1000万円を超えるような人も大手企業では珍しくないようです。

大手企業の研究職に就くためには大学院を出ていることが必須であり、大学時代の研究内容や成果が採用に大きな影響を与えます。人の動きが大きい職種ではないため、募集自体が少ないといった特徴があります。また、東京大学、京都大学といった日本トップクラスの学生がエントリーするため、大手企業の研究職に就くには大学選びの段階から選考がスタートしていると考えて良いと思います。

もちろん、規模の小さい製薬企業もあるため、超有名大学でないと研究職に就けないということではありません。ただ、規模が小さい会社の場合は、年収もそれ相応であることも理解しておく必要があります。

【最後に】

ここまで業種ごとの年収相場をまとめてきましたが、薬局・病院の収入は国の方針による部分が大きく、良くも悪くも影響を受けてしまいます。そのため、現在は高収入でもこれから先も同じ状況が続くかどうかはわかりません。

収入が多くて困ることは少ないと思うのですが、収入が多いのには当然ですが理由があります。業務内容や勤務地域、自分の性格・適性と年収のバランスをしっかりと見極めないと本当の意味で成功することは難しいです。

もし、お仕事のことで悩んでいらっしゃる薬剤師さんがいらっしゃいましたら、弊社ファーネットキャリアまでお気軽にご相談ください。お近くまでお伺いさせて頂いての面談を通して、最適な就職ができるよう全力でサポートさせて頂きます

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