薬剤師転職での面接 INTERVIEW

薬剤師の転職活動における履歴書の意義

薬剤師の転職活動における履歴書の意義についてのイメージ

親族が経営している薬局など、応募前から薬剤師と求人側(薬局、病院など)がお互いをよく知っている場合を除き、ほとんどの求職活動において書類審査のために履歴書の提出を求められます。厳選採用が続く中で求人側は薬剤師の「学歴」や「職歴」、「資格」、「志望動機」、「趣味」などを確認し、面接に進めるか判断します。

そのため、転職活動において履歴書をきちんと作成することは必須といえます。ただ、例外的に薬剤師をはじめとする医療関係者は売り手市場であることから、応募をすれば無条件に面接に進める場合が多く、履歴書の提出も形式的なものになることがあります。

しかしながら、今後は特に薬局やドラッグストアは繁栄する側と衰退する側の2極化が予想されます。そうなると、「繁栄する側の薬局」に転職する薬剤師の応募が殺到することになり、薬剤師の求人においても厳選採用での書類審査が行われるようになります。この場合、履歴書のできばえが重要になるでしょう。

今後、薬剤師はどのような点に注意して履歴書を作成しなければならないでしょうか。ここでは、転職活動で重要となる履歴書作成のポイントについて解説していきます。

【薬剤師が履歴書作成で注意すべきポイント】

まず、履歴書では「手書き」で作成するかパソコンを使っての「タイプ」で作成するかを選択できます。1990年代あたりでは、市販している履歴書用紙に「手書き」で必要事項を記入し、写真を貼り付けて捺印して提出しました。しかし、パソコンの普及によってエクセルやワードでの履歴書のフォームに必要事項を「タイプ」してプリントアウトできるようになりました。

「手書き」の場合は誤字脱字が発生したら、最初から書き直さなければなりません。誤字脱字を修正液や修正テープで訂正するのはルール違反です。

それに対してパソコンでの「タイプ」の場合は誤字脱字が発生しても、プリントアウトする前にいくらでも修正できます。「手書き」の場合は最初からやり直すことを考えると、パソコンでは大幅に時間のロスを防げるでしょう。

また、「手書き」の場合は最後の1字まで神経を使って丁寧に書き上げなければなりません。なおざりに書いた履歴書を提出すると、求人側が受ける印象を悪くさせます。一方、パソコンによる「タイプ」で作成すれば、短時間でそれなりにきれいに履歴書を作成できます。

しかし、自信があるならあえて「手書き」で丁寧に履歴書を作成して几帳面さをアピールするという考えもあります。どちらを選択するかは、求人側から指定されない限り、求職者の判断に任されます。

【志望動機・自己PRの重要性】

次に注意しなければならないのは、項目をしっかり記入することです。学歴欄や職歴欄、資格欄は決まりきったことを記入するだけなので問題はないでしょう。それに対して自己PRや志望動機といった項目は自分の考えたアイデアを記入しなければなりません。

求人側が選考で重視するのは、「自己紹介」「志望動機」「自己PR」「転職理由」の4点に集約されます。多くの履歴書では「志望動機」「自己PR」の欄があります。そこでは自分の言葉でスペースの8割程度を埋まるように記入すべきです。

「志望動機」や「自己PR」がいい加減であると、求人側は応募の真剣度を疑います。これらの項目で説得力がないと、書類審査を通過できません。それでは、効果的な履歴書を効率良く作成するにはどうすればいいのでしょうか。

【履歴書作成には転職エージェント(転職サイト)に相談を】

自分1人で経験や技能を客観的に分析するのは大変難しいことです。そこで、他の協力者に履歴書を手直ししてもらうといいです。

具体的には、薬剤師の転職事情に詳しい転職エージェント(転職サイト)に相談すれば、第3者の目で自分の経験や技能を評価してくれます。

転職エージェントを活用すれば、自分で気づかなかったアピールポイントや説得力のある「志望動機」「自己PR」に関するアドバイスをしてくれます。その結果、求人側が高く評価する内容の充実した履歴書の完成につながります。

なぜ、転職エージェント(転職サイト)を利用した方が評価の高い履歴書になりやすいかというと、個々の求職薬剤師の技能や資質と個々の求人側が求めるスペックを理解した上で助言してくれるからです。

例えば、エリアマネージャー職の求人に応募したいとき、単に「志望動機」「自己PR」を書いてはいけません。こうしたときは管理薬剤師の経験を含め、どのように組織をまとめ上げ、成功体験を積んだのかに着目した自己PRにするなど履歴書を効果的なものにする必要があります。

履歴書を作成するとき、転職エージェントであれば「薬局や病院など求人側が望んでいること」まで把握した上での指導になります。こうした理由があるため、転職サイトを活用した方が良い履歴書になります。

求人側の求めるスペックを理解したうえで、薬剤師の技能や資質から良い履歴書作成の指導をしてくれる転職エージェント(転職サイト)を利用することで、求人側の意向に沿った「志望動機」「自己PR」を書くことができます。その結果、書類審査突破の可能性が高まります。

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