ドラッグストアが販売している一般薬には一類、二類、三類の分類があります。登録販売者制度では、登録販売者の資格保持者がいれば二類と三類の一般医薬薬を販売できます。

しかし、リスクの一番高い一類薬品を販売するには薬剤師が常駐することが義務づけられいます。そこで、高リスクの一類医薬品を扱う店舗が希少価値としてステイタスがあがり、薬剤師の職務能力も市場価値も向上しています。

また、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」というセルフメディケーションの考えも一般に浸透し、健康への関心はますます高まるでしょう。

しかしながら、個々人がセルフメディケーションを実践するためには、まずは普段から日常生活のバランス（適度な運動と食事、十分な睡眠時間）を確保することが必要です。

そして、体調不良になった場合に備えて病気や服薬する一般薬についての正しい知識を身につけることも必要です。そのような中で、手軽にアクセスできる相談窓口となるのが、ドラッグストアのお薬相談室なのです。

そこではセルフメディケーションの実践を啓発する拠点として、服薬指導のみでなく、セルフメディケーションの重要性や健康相談、食事の摂取方法を含めた生活指導を提供することが期待されています。

ドラッグストアの薬剤師は一般薬から医療用医薬品（先発医薬品、後発医薬品）までさまざまな医薬品の知識を持ち、さらにサプリメントなどの栄養補助食品の専門的な知識まで持ち合わせていなければなりません。

つまり、医薬品だけではなく健康関連商品全般のプロフェッショナルとして、薬剤師としての職能が注目されるといえるのです。

さらに製薬会社の独壇場であった医薬品開発おいても、医薬品や医療商材の自社ブランド開発を手がけるドラッグストアチェーンが出現しています。ドラッグストアチェーンに所属しながら商品開発に関わるという機会も発生しています。

そして在宅医療の普及で、医療チームを組んで訪問医療を積極的に推進するドラッグストアも増加しています。患者さんの自宅を訪問した際、患者さんの健康管理からメンタルケアまでをドラッグストア勤務の薬剤師が担当するのです。

つまりOTC販売や調剤といった限定された職責だけでなく、ドラッグストアでは医療従事者としての薬剤師の職域は広いです。

ドラッグストア業界における以上のような多機能化によって、勤務している薬剤師はお客様や患者の方と直に接して、自分の専門を発揮して健康面でのコンサルタントに従事できます。

また、セルフメディケーションの実践によって、医療機関で受診する手間と時間が省かれることと、通院が減ることで国民医療費の増加を防ぐといった国家的・社会的な意義があります。そこに対して、積極的に参画できるのです。

また、ドラッグストアチェーンには取り扱い商品が多様かつ役割の多機能化が進むことからさまざまな業務に携わることができ、グローバルに活躍できる職場になるといえるでしょう。

具体的には、商品販売や仕入のマネージメント、本部でのチェーン全体の運営など多用なルートを通して昇進の可能性があります。

ドラッグストア業界での勤務では、調剤業務とは違った働き方を実現できます。弊社ファーネットキャリアでは、こうしたドラッグストアとも深いつながりがあるため、ここまで述べてきたようなドラッグストアに興味がある場合は気軽にお問い合せ下さい。

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