定年を過ぎても、まだまだ元気で働きたい！　貯蓄をもっと増やすために働けるときに働いておきたい！と思う薬剤師さんは多いのではないでしょうか？
こちらにご紹介するのは、神奈川県横浜市にお住まいの65歳の男性薬剤師さんのご転職事例です。大学院を出られ、大手製薬メーカーで研究員を20年、その後薬局を2年経験された薬剤師さんです。

ファーネットキャリアでは薬剤師さんと紹介先のミスマッチを減らすために、求人をご紹介する前に面談カウンセリングを行っています。ご紹介先へは、薬剤師さんの職歴や希望だけでなく、お人柄をお伝えすることも重要な要素となります。
こちらの薬剤師さんとも面談をするため、薬剤師さんのご都合がつく日にご自宅近くのカフェに伺い、1時間ほどお話しをさせていただきました。
こちらの薬剤師さんはお話しをするのがお好きで、研究、品質保証、臨床開発での仕事内容を細かに教えてくださいました。その中で、情報を上手く発信される薬剤師さんのコミュニケーション力の高さ、ふたまわりも年下のコーディネーターに対しても、物腰柔らかい話し方をされる謙虚なお人柄を知ることができました。希望条件に対しても、ご自身の市場価値を把握した上で、お給料は前職の半分になっても構わないとのことでした。
薬局の経験が2年、そして定年を超えた65歳という年齢では、通常であれば転職は困難です。ただこちらの薬剤師さまのお人柄・考え方であれば、しっかりと薬局へご転職していただけると確信しました

転職活動スタート

面談で伺った希望条件をまとめ、以下のような内容に沿って求人を探すことになりました。

• ・通勤は横浜市のご自宅から公共交通機関もしくは車を利用して1時間圏内
• ・契約社員もしくはパートタイマー勤務で年収400万円
• ・調剤経験が浅いのでしっかりと教えてもらいながら働ける環境

一番のネックなのは65歳というご年齢で調剤経験が2年しかないということです。しかし、この薬剤師さんのお人柄、若々しい姿を見れば、絶対に薬局から受け入れてもらえると確信し、経験、年齢だけで判断するのではなく、直接会っていただくよう薬局に交渉しました。そうして求人案件のリサーチを開始すると、いくつかの薬局から求人を取り付けることができました。求人の内容を薬剤師さんに確認してもらうと、以下の2つの薬局に面接希望をいただきました。

1. ①施設在宅80％、外来調剤20％の薬局
2. ②総合病院前の大型の門前薬局

すぐに面接の日程を調整して、面接当日は担当コーディネーターも薬剤師さんに同行させていただきました。
①の薬局はご自宅から車で40分以内の薬局で、透析患者がメイン。総合病院の門前薬局や面受けの薬局とは違い、落ち着いて働けそうな薬局でした。また勤務している40代の管理薬剤師さんの人柄が柔らかいイメージでした。
一方②の薬局は、車で50分程のところに位置した総合病院の門前薬局です。忙しい薬局ではありましたが、薬剤師の人数が多く、調剤の経験が浅くてもしっかりとフォローしてもらえる環境でした。

転職先の決断

後日、①の薬局からも②の薬局からも採用のお返事をいただく事ができました。
両薬局さんから、ご年齢やご経歴の割には謙虚さがあり、相手の話を聞きながらしっかりとコミュニケーションがとれる方とお見受けしました、とフィードバックをいただき、調剤の経験が少なくても上手くやっていけるだろうとおっしゃっていただけました。早速薬剤師さんに連絡をしたところ、非常に悩まれながらではございましたが、①の薬局で働きたいとお返事をいただきました。
理由を伺うと「①の薬局は管理薬剤師さんの人柄が良かったです。調剤業務はゆっくり慣れていけば大丈夫ですとおっしゃっていただけたことで安心しました。その他にも、施設の予製がメインなので、忙しなく業務を進めなくて良いところも安心できました」とのことでした。
入職して数週間後に電話で様子を伺うと、「調剤の経験が少ないので、憶えることが多くて大変だけど、管理薬剤師さんや同僚の薬剤師方が非常に丁寧に教えてくれるので、とても仕事をしやすい環境です。最後の勤務先として素晴らしい環境を見つけてくださりありがとうございました。」と順調にご勤務されているご様子でした。
定年で引退された方でも医療人としてまだまだ社会貢献をしたい薬剤師さん、諸事情によりお金が必要だという薬剤師さんは多いと思います。もし、そのような悩みをお持ちの薬剤師さんがいらっしゃいましたら、ファーネットキャリアまで相談してみてください。