コーディネーターレポート REPORT

福岡県FUKUOKA

昇進辞退を強要する病院から、福岡市にある薬局の後継者へ

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弊社ファーネットキャリアは薬剤師専門の転職エージェント(転職サイト)なので、さまざまな理由で転職を考えている薬剤師さんから相談があります。「仕事はできる」「人間関係は良好」「キャリアプランもバッチリ」という状態から、ある一つの出来事がきっかけとなって転職をされる薬剤師さんがいらっしゃいます。

以前に福岡県福岡市にお住まいの40代男性薬剤師さんから相談を頂いたことがあります。福岡市内の総合病院で勤務していましたが、人間関係のしがらみで昇進試験を辞退するよう上司から言われたことに失望して退職を決意されました。新しいステップとして、福岡市内で後継者がおらずに困っていた薬局へ、事業継承を前提として入社して頂きました。

福岡県の総合病院で勤務開始

この薬剤師さんは高校卒業後、親元を離れて福岡県にある薬科大学へ進学されました。大学を卒業してからは、そのまま福岡に残って福岡市内の総合病院で勤務を始めました。入職の決め手になったのは、「当院は年功序列ではなく実力主義」という薬剤部長の言葉だったそうです。

入社してからは熱心に仕事に励み、メキメキと力をつけていきました。その姿勢が評価され、最終的に「内科病棟」「救命救急センター」「院内の介護施設」の三か所で服薬指導から薬剤管理までを任されるようになったそうです。

時間外での勉強も積極的に取り組み、「栄養学の専門薬剤師資格」、「ケアマネ」といった資格も取得されました。その資格を活かして介護施設での栄養管理も担当していたそうです。

昇進試験に応募するも……

順調にキャリアを重ねながら15年ほど勤務を続けたころに、課長昇進試験受験者の募集が掛かりました。この薬剤師さんは応募要件を満たしていたので昇進試験へ応募されたそうです。

最終的に受験者希望者は3名で、そのうち2名が課長へ昇進できることがわかりました。ほかの2人は先輩薬剤師でしたが、仕事に対する熱意で負けたと感じたことはなく合格は間違いないと確信していらっしゃったそうです。

しかし、数日後に薬剤部長に呼び出されたので部屋に伺うと「先輩社員二人を先に昇進させたいから昇進試験を辞退してくれないか」と言われたそうです。あまりの衝撃にうまく言葉がでず、その場は返事を濁して部屋を去りましたが、冷静になると怒りの感情がこみ上げてきたと話してくださいました。

入社前に「実力主義」を強調していた薬剤部長が「年功序列」を守るために昇進試験の辞退を促してきたことがどうしても許せなかったそうです。「最初から年功序列と言われていたなら、こんな気持ちになることもなかったのに……」と悔しそうに話していたのを覚えています。

この一件から、仕事に対するモチベーションがどんどん下がっていったため、転職を決意して弊社ファーネットキャリアへ問い合わせを頂きました。

転職活動開始

ファーネットキャリアではミスマッチを減らすため、求人案件を提案する前に家のお近くまで伺って面談をします。今回、福岡県福岡市の自宅近くにあるカフェで話をさせてもらい、以下のようなご希望を伺うことができました。

  • ・福岡市のご実家から1時間以内で通えること
  • ・子供の大学受験が控えているので給与は可能な限り現状維持(年収750万円)
  • ・薬局でも病院でも検討可能
  • ・勤務薬剤師としてではなく、将来の経営幹部候補として働けること

努力家で非常に仕事熱心な人柄は、「どの法人にも自信をもっておすすめできる」と感じたのですがリクエストもそれ相応に高いものでした。

求人リサーチ専門の部署に面談報告書を添えて依頼すると、いくつかの案件が戻ってきました。しかし、なかなか薬剤師さんからいい返事をもらうことができず、1ヶ月が経過していました。

リサーチの範囲もどんどん広がっていき、薬剤師さんの自宅から1時間圏内にある個人薬局にまで及んでいました。そんなとき、ある個人薬局から、「後継者が見つからなければ店を閉めようと思っている」という情報をキャッチしました。

薬剤師さんのプロフィール(個人情報は削除してあるもの)を確認してもらうと「一度話がしたい」と面接希望を頂くことができました。薬剤師さんにも薬局の情報を伝えると、「面接に伺いたいです」と返事を下さったので面接日程の調整を行いました。当日は私も面接に同行させてもらい、薬局の社長を含めた3人で話をさせて頂きました。

この薬局は広域処方せんを持ってくる患者さんが多いので経営面はなんの心配も無く、大手企業からのM&Aによる買収の提案も多かったそうです。しかし、人との繋がりを大切にしたいという気持ちから、自分が良いと思った後継者が現れなければ閉局する予定だったと話してくださいました。

面接は滞りなく進み、薬剤師さんのこれまでの仕事に対する姿勢に共感してくださっているように感じました。面接が終わった後に薬剤師さんに薬局の印象を伺うと、「薬局の社長さんの優しい人柄が伝わってきました。こんな薬局を閉めてしまうのはもったいないと思います。先方が良いのであれば働きたいです」と返事をくださいました。

後日、薬局の社長からも「あの人であれば安心して任せられると感じました。私もまだ働けるので、もし忙しいときは可能な限りサポートさせてもらいます」と承諾してくださいました。

入職して3ヶ月が経過したころにお電話で近況を伺ってみると「良い職場を紹介してくれてありがとうございました。子供の大学受験が控えているタイミングだったので仕事のやりがいは求めずに給与を見て就職先を選ぼうと考えていました。ただ、この職場はやりがいも給与も希望通りでとても満足しています」となんとも嬉しい言葉をかけて頂きました。

薬剤師の転職理由で一番多いのが「人間関係」によるものです。この薬剤師さんのケースのように、仕事もできて人とのコミュニケーションにも問題がなくても、ある日突然、トラブルに巻き込まれることがあります。

人間関係のトラブルはどこに行っても付きまとうので、そういうものだと割り切ってしまうことも大切です。しかし、自分のキャリアプランに影響がでるような場合は転職を視野にいれておいたほうが良いです。

いつでも転職できるように準備しておくと心に余裕ができて、普段の業務がスムーズに進むことがあります。もし、職場の人間関係でお悩みの薬剤師さんがいらっしゃいましたら、ファーネットキャリアまでお問い合わせください。

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