コーディネーターレポート REPORT

広島県HIROSHIMA

奨学金返済のため、勤務体制の整った広島市の薬局へ転職支援

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薬剤師国家試験に合格し、晴れて社会人として仕事を始めてみたものの、奨学金の返済で学生時代よりも生活が苦しいという話を聞くことがあります。薬学部卒業までの6年間にかかる学費は私立大学で1,000万円を超えるケースもあり、多くの学生が奨学金を利用しています。

その結果、奨学金の貸与総額が1,000万円を超えていることも多く、10年、20年という長期スパンで返済する方も多いです。ほとんどの学生が返済を安易に捉えており、「こんなつもりではなかった」という声をよく聞きます。ひどいときは、「親が返すものだと思っていた」というケースもあるようです。

薬剤師の転職を専門にあつかう弊社ファーネットキャリアにも、奨学金返済の負担から転職を考えていらっしゃる薬剤師さんから相談を頂くことがあります。

以前に、広島県広島市にお住まいの20代女性薬剤師さんから転職の依頼を頂いたことがありました。人事体制が整っていない調剤薬局で勤務をしていたために定期昇給などもほとんど無かったそうです。安心して勤務できる環境の整った広島県広島市の調剤薬局を探すお手伝いをさせて頂いたときのエピソードです。

精神疾患の友人を治したいという思いから薬学部へ進学

薬剤師を目指した理由を伺うと、精神疾患を患った中学時代の友人に良くなってほしいと、精神疾患に関する書籍を読んで勉強したことがきっかけと話してくださいました。その思いは高校生になっても消えることはなく、自然と地元広島にある薬科大学へと進学する道を選んでいたそうです。

ご両親の負担を減らすため、1年生のころから月12万円の奨学金を利用しながら勉学に励み、ストレートで国家試験に合格されました。その後、全国チェーンの調剤薬局へ就職され、本人の希望していた広島県広島市の店舗へ配属となりました。しかも、その店舗は精神科クリニックの門前店舗だったこともあり、仕事に対するモチベーションが非常に高まったそうです。

しかし実際に勤務が始まると、処方元のドクターから「精神敵に不安定な患者さんが多いから、不要な会話はしないで薬だけ渡すようにしてほしい」と言われ、違和感を覚えながらも指示通りに調剤をしていました。さらに3ヶ月が経つと一包化・監査といった業務もすべて一人で行うように会社から指示が下り、「いつか大きなミスをしてしまうのではないか」と不安も感じるようになったそうです。

それに加えて、2か月に1回ほど薬剤師が足りていない関西の店舗にヘルプ勤務をしなければならず、長いときには2週間ほど関西の調剤薬局で拘束されることもあったと話してくれました。

そんな状態に耐えかねて1年勤めたタイミングで退職することを決意し、就職サイトの情報をもとに広島県内で展開している小規模な薬局へ入職されたそうです。

広島市の総合病院門前にある薬局で再スタート

転職後は広島市の自宅に近い総合病院の門前にあり、透析も扱っている店舗へ配属となりました。前職と比べて忙しい環境ではあったものの、幅広く知識を蓄えていく中で薬剤師として可能性も広がっていくように感じ、前向きに勤務をされたそうです。

バタバタと働くうちに1年間が経過して職場にも慣れてきたころ、あることに気が付いたといいます。それは、「昇給していない」ということです。とくに人事面談などが行われる様子もなかったので、「まだ1年だから昇給はないのかもしれない」と、そのときは深く考えなかったそうです。

2年勤めたときは月給が2000円ほど昇給したのですが、周りの友人と比べても極端に少なく衝撃をうけたそうです。思い返してみると、この薬局は社長が人事・経理などを一人で担当していました。翌月のシフト表が1週間前になってもできていないなど不満に思うことが多く、給与の規定もなかったので「社長のさじ加減次第」とわかり不満が募っていったそうです。

勤務を続けながらも、「社長のワンマン経営に対する不満」と「奨学金を早期返済したいという気持ち」は大きくなる一方で、2年8ヶ月が過ぎたころに退職を決意されたそうです。退職を決めてからすぐにインターネット検索して、弊社ファーネットキャリアのことを知って登録してくださいました。

勤務体制に整った調剤薬局へ転職活動を開始

電話でご挨拶と面談の日程調整をすぐにさせて頂きました。仕事終わりに時間を頂いたので、薬剤師さんの働く広島市の薬局近くのカフェでヒアリングをしました。笑顔が印象的で、初対面の私(コーディネーター)とも気さくに話をしてくださったのを覚えています。

お話していると、20代半ばで2度目の転職をしたことに抵抗を感じていらっしゃるように感じました。そこで、「たしかに転職回数が多いことがメリットなることはないです。しかし転職の回数よりも転職の理由の方が大切です。一緒にいい職場を見つけて、そこで長く働けば大丈夫ですよ」とアドバイスをさせて頂きました。

転職先への希望も「人事など働く環境がきちっと整備されていること」、「転居せずに通うことができること」の2点だけでした。ただ、あまりにも漠然としていたので、もう少し話を掘り下げていくと「認定薬剤師を取得するために自主的に勉強をしている」という情報を得ることができました。

そこで、私は薬剤師さんに「認定薬剤師の資格を取得すると給与の上乗せがある環境」で「薬剤師としての成長」と「奨学金の早期返済」を同時にするのはどうかと提案をしました。薬剤師さんも喜んだ様子で私の提案を受け入れてくれたので、すぐに求人案件のリサーチを行い、以下のような調剤薬局から求人案件を取り付けることができました。

  • ①兵庫県に本社を構えており、西日本に広く展開している薬局
  • ②広島市内に店舗を展開する中規模薬局

薬剤師さんに提案すると、「どちらの薬局も話を聞いてみたいです」と返事を頂きました。土曜日であればこの薬剤師さんはお休みで、面接に伺う店舗は土曜日でも営業をしていることがわかりました。そこで、土曜日に面接と店舗見学をさせて頂くことになりました。

面接当日は薬剤師さんに同行させて頂きました。弊社ファーネットキャリアでは、薬局の採用担当者と薬剤師の間を取り持つようにしています。ただ、この薬剤師さんは初対面の人にも物怖じすることなく、しっかりと話をしていて何事もなく面接を終えることができました。

どちらの調剤薬局からもこの薬剤師さんの若さと前向きな姿勢を評価して頂き、翌日には内定を頂くことができました。そのことを薬剤師さんにお伝えすると、「どちらかを選ぶのは心苦しいのですが、②の薬局の方が職位による仕事の範囲や給与の違いがはっきりしていたので②の薬局でお世話になります」と返事をくださいました。

入社されてから3ヶ月たったころに、この薬剤師さんからお手紙が届きました。開けてみると、「以前の職場と違い、ほかの薬剤師さんも積極的に認定薬剤師の勉強に取り組んでいて刺激になります。給与が上がるのはもちろん嬉しいですけど、勉強したことを患者さんに還元する気持ちを忘れないように頑張ります」と書いてありました。

奨学金の返済が思った以上に負担になっていることから、給与アップを希望される薬剤師さんからの問い合わせは多いです。しかし給与だけに目がくらんで入社をすると、「昇給がほとんどなかった」、「店舗縮小に伴い人員整理で真っ先にクビにされた」というようなケースも多いです。

もし、奨学金の返済に悩んでいる薬剤師さんがいらっしゃいましたら、ファーネットキャリアまでご相談ください。今回の薬剤師さんのように「やりがい」と「給与」の両立ができるような環境をご提案できるように尽力させて頂きます。

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