コーディネーターレポート REPORT

岐阜県GIFU

残業を押し付けられるブラック病院から岐阜市の薬局へ転職支援

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「ブラック企業」という言葉は2013年に流行語大賞にノミネートされ、政府も実態調査を行うなど社会現象を巻き起こしました。それだけ多くの人がブラック企業で苦しんでいるということなのだと思います。ブラック企業は資格職である薬剤師にとっても無関係ではありません。

弊社ファーネットキャリアは薬剤師専門の転職エージェントなので、ブラック企業に勤務している薬剤師さんから職場環境改善の相談を頂きます。例えば、岐阜県岐阜市にお住まいの40代女性薬剤師から連絡を頂いたことがありました。

急性期病院で勤務をしていらっしゃったのですが、薬局長や主任といった上層部と一般職位の労働環境が全く異なっていました。上層部に改善を求めても意見が平行線をたどるだけだったので、前向きに仕事に望める岐阜県岐阜市にある調剤薬局への転職サポートをさせて頂きました。

療養型病院で勤務開始

この薬剤師さんは岐阜県にある薬科大学在学中に、「自宅から車で通勤ができる」という条件で就職活動を行い、岐阜県岐阜市の療養型病院で勤務を開始されました。

岐阜市の郊外にあるゆったりとした病院だったため、自分のペースで一つ一つの仕事に向き合うことができたそうです。しかし、急性期病院で勤務をしている大学時代の友人の話を聞いているうちに、もっと多くの症例について勉強をしたいと考えるようになりました。

ただ、短期間での退職することに抵抗感をもっていたことから3年間は勤務すると決めて、前向きに仕事に励んだそうです。最終的に5年間勤務して、療養型病院を退職されました。

不平等な労働環境

岐阜市の療養型病院で3年勤務したころに母親ががんを患った経験から、抗がん剤への関心が強くなったそうです。新しい職場を探すときは「がん治療の経験が積める環境」を希望し、同じ岐阜市にある急性期病院へ入職したと話してくださいました。

勤務を始めると療養型病院とは雰囲気が違い、医師・看護師を含めてバタバタと働いていたそうです。最初はペースについていくのに必死で精神的にも身体的にも、かなり疲弊していらっしゃいました。しかし、「がん治療の経験を積む」という気持ちがぶれることはなく前向き仕事に励んだそうです。

最初の1年間は矢のように過ぎていき、2年目ともなると急性期病院の仕事のリズムにも慣れてきました。それに伴って周り状況が見えるようになり、あることに不満を持つようになりました。

それは薬局長や主任クラスの上層部が残業をせずに毎日定時に帰っていることです。ひどいときには勝手に時短勤務にしている日もあったそうです。その一方で一般職位の薬剤師は過剰な残業を強いられていました。それにも関わらず残業代の支給は無かったそうです。

あまりにも不平等な勤務体系だったため、雇用関係の改善を求めても意見が対立するばかりで前向きな結果にはならず、不満は募る一方でした。ただ、「仕事の内容は自分のしたかったこと」であったし、「短期間での退職に対する抵抗感」があったので勤務を続けていました。

そんな環境下での勤務も4年が過ぎ、その間に何度となく労働環境に関して話し合いの場を設けましたが、改善されることはなかったそうです。勤務を始めたころの前向きな気持ちもなくなっていき、このままでは良くないと退職を決意して弊社ファーネットキャリアへ登録をくださいました。

母の通院サポートと仕事の両立を目指して

薬剤師さんの希望をヒアリングするために、岐阜県岐阜市の職場近くのカフェで面談の時間をもらいました。上層部と一般薬剤師の労働環境に大きな差がある現状を薬剤師さんから伺って、あまりのひどさに私は驚きを隠せませんでした。

仕事への誠実な姿勢や、業務に対する強い責任感をお持ちでしたが、柔らかい話し方をされるので患者さんも安心感を与えることができる方だと感じました。しっかりとヒアリングを行い、薬剤師さんの希望をまとめると以下のようになりました。

  • ・現在の年収500万円を可能な限り維持できること
  • ・自宅から車通勤で1時間圏内であること
  • ・病院もしくは薬局

この薬剤師さんは細かな希望は少なかったです。ただ、がんの手術をされて自宅療養中の母親について年に数回は病院に連れていく日が決まっていたため、それをサポートしたいと考えていらっしゃいました。これまでは1ヶ月のシフトが出たあとで通院日が決まることが多く、有給休暇や欠勤で対応されていたそうです。そこで、私は「薬剤師人数が多く、シフト決定後でもシフト調整をして融通を利かせてくれるかどうか」を求人先(病院や薬局)に併せて確認することにしました。

すぐに求人案件のリサーチを開始して、以下のような求人案件を見つけることができました。

  • ①岐阜県で5店舗を展開する小規模薬局
  • ②岐阜県に広く展開する中規模薬局
  • ③岐阜県岐阜市にある急性期+療養型病院

薬剤師さんに求人内容を確認してもらうと、「①の薬局はいま勤めている病院の門前にあるのですが、あんまりいい印象がないので避けたいです。他の二つは話を聞いてみたいです」と返事をもらえました。

すぐに面接のセッティングをして、当日は私も面接に同行をさせて頂きました。まず③の病院に伺って面接・病棟見学をしましたが、これまで病院で働いてきた経験からか、特に問題なくスムーズに終了しました。

次に伺った②の調剤薬局は未経験なので、少し緊張しているような印象を受けました。しかし、薬局の採用担当者から一通りの説明を受けている中で「うちの薬局では本部に薬剤師が何人か待機していて、何かあったときはヘルプが出せるようにしています。お母さまの通院を手助けが必要なときは気兼ねなく言ってください」という言葉で表情が明るくなったのを覚えています。

面接を終えてから少し話す時間を取ってもらいました。薬剤師さんに面接に行った病院と薬局の印象を伺うと、「ずっと病院で勤務をしてきたので、③の病院はすぐに仕事にも慣れることができると思います。ただ、母を支えていくことを考えると薬剤師人数が多くてヘルプ体制も整っている②の薬局の方がいいような気がします。少し考えてお返事させてもらいますね」と話してくれました。

後日、病院と薬局から届いた雇用条件通知書(詳細な雇用条件を記載した書類)を薬剤師さんに渡してすると、一週間後に薬剤師さんから「②の薬局でお世話になろうと思います」と連絡があり、正式に入職が決まりました。

転職してから3ヶ月が経ったころ、アフターフォローの連絡をすると、「入社前は未経験だったので少し不安もあったのですが、院内処方の調剤経験があったのですぐになれることができました。母の通院によるシフト調整も快く承諾してくれますし、なによりも残業が少なくなったから母との時間が増えました」と喜んでいらっしゃる様子でした。

いわゆる「ブラック企業」に苦しめられている薬剤師さんは非常に多いです。悩みの内容は「過度の残業」「パワハラ・セクハラ」「いじめ」など多岐にわたります。今回の薬剤師さんのように改善を求めても、状況は平行線をたどるケースは多く、個人レベルで対処をするのは難しいことが多いです。

そのような環境で勤務を続けることで体調を崩してしまう可能性もあるので、もし「自分の職場はブラック企業かもしれない」と感じる薬剤師さんは転職を検討してみても良いかもしれません。そのような薬剤師さんがいらっしゃいましたら、弊社ファーネットキャリアまでお問い合わせください。

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