コーディネーターレポート REPORT

埼玉県SAITAMA

定年前に公務員薬剤師を辞めて埼玉県にある調剤薬局へ転職

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薬剤師に限ったことではないですが、年金の受給年齢が引きあがる中で、定年を迎えても仕事を続けなければならない人は多いです。弊社ファーネットキャリアは薬剤師専門の転職エージェントなので、定年後の働き方に悩んでいる薬剤師さんから相談を頂くことがあります。

たとえば以前に、埼玉県さいたま市にお住まいの50代女性薬剤師さんから転職の相談を受けたことがあります。さいたま市内の県立病院や保健所で公務員として勤務をしていたのですが、定年後は調剤薬局でパート勤務しようと考えていらっしゃいました。

しかし、定年後から未経験で調剤薬局に勤務するのはハードルが高いと感じていたため、定年前に退職して埼玉県さいたま市にある自宅から通える調剤薬局で勤務したいという内容でした。

公務員試験に合格し病院を志望するも……

この薬剤師さんは埼玉県内の薬科大学に在学中、都立病院の研修に行ったことがきっかけとなり病院薬剤師を志すようになったと話してくださいました。

大学卒業後は地元埼玉県に戻って、公務員試験を受験されて無事に合格されました。県立病院での勤務を希望されたのですが、病院は人気が高かったため保健所に配属となったそうです。

保健所勤務中は薬事指導や環境指導、薬品衛生といった業務に従事していらっしゃいました。各保健所間の異動は何度か経験したのですが、病院への配置転換はないまま20年が経過していたそうです。

40代になり病院勤務がしたいという気持ちも薄れていたころに、病院への配属が決まりました。配属が決まると病院薬剤師を強く目指していたころの気持ちが蘇り、未経験にも関わらず非常にポジティブに仕事に臨むことができました。病院勤務は夜勤もあり体力的に厳しいと感じることもあったそうですが、責任感をもって仕事に臨まれました。

最終的に10年ほど県立病院で勤務するのですが、仕事に対する誠実さが認められて調剤・病棟業務だけでなく、薬の発注・在庫管理なども担当するようになっていたそうです。

再び保健所での勤務開始

病院勤務が終わると再び保健所で勤務することになりました。県庁内の役職も高くなっていたのですが、定年後は県庁の嘱託勤務ではなく、薬局でパート勤務をしたいと考えていらっしゃいました。

病院に勤務していたときに調剤の経験はありました。しかし、調剤薬局は未経験だったことに加え、保健所に戻ったことによるブランクもあったので定年後から調剤薬局で勤務することに不安を感じていらっしゃいました。そこで、定年の2年前(当時58歳)のときに埼玉県庁を退職することを決意して弊社ファーネットキャリアへ相談を頂きました。

定年前に転職活動をスタート

求人案件を提案する前に、埼玉県さいたま市の自宅近くのカフェまで伺って面談しました。1時間ほどゆっくりと話をさせてもらい、転職に関する希望条件だけでなく人柄や性格なども含めてヒアリングしました。

まもなく定年を迎えるとは思えない若々しい女性で、非常に明るく年齢を全く感じさせない薬剤師さんでした。伺った内容をまとめると以下のようになりました。

  • ・埼玉県さいたま市の自宅から30分圏内
  • ・週30時間程度のパート勤務で社会保険に入りたい
  • ・時給2000円以上

本当は週に30時間も働かずに趣味である国内旅行などプライベートなことに時間を使いたいらしいのですが、社会保険に加入するために30時間は勤務すると話していました。そこで、私は「薬剤師さんがプライベート時間を確保するために一週間の勤務時間が30時間を大幅に大幅に超える可能性がある薬局」は避けてリサーチすることを提案すると、薬剤師さんも承諾してくださいました。

この薬剤師さんの面談報告書を作成して、弊社にある求人リサーチ専門の部署にリサーチ依頼をしました。数日後にリサーチの担当者から、「埼玉県薬剤師国民健康保険組合に加盟する薬局で勤務すれば週20時間以上の勤務で社会保険に加入できる」と報告がありました。

すぐに薬剤師さんに提案すると、「それは知りませんでした。週20時間の勤務で保険に入れるならとてもありがたいです」と喜んでいらっしゃいました。

それから組合に加入している薬局のリサーチを行い、最終的に以下の2つの求人案件を取り付けることができました。

  • ①埼玉県に展開している中規模薬局チェーン
  • ②埼玉県で3店舗を展開する個人薬局

薬剤師さんに提案をすると、①の薬局は総合病院の門前にある店舗で体力的に厳しいため、先に②の薬局へ伺うことになりました。面接当日は私も薬剤師さんに同行し、一緒に店舗見学もさせてもらいました。

薬剤師さんと一緒に薬局の社長の話を聞いていると、整形外科クリニックの門前店舗だったので、処方せんの内容が軽いことに加え、勤務薬剤師の平均年齢も40代後半なので年齢も比較的近く、ジェネレーションギャップに悩むことも少ないだろうと感じました。

特に問題も起こらず面接を終えた後に、薬局の印象を伺うと私と同じ感想をもっていらっしゃったようで、「②の薬局でお世話になることにします」と話してくれました。

入職して1か月が経ち、少し落ち着いたタイミングでアフターフォローの電話をすると「薬局の社長に国内旅行が趣味だと伝えると、旅行に行きやすいように休みを3~4日まとめて取れるようなシフトにしてくれました。仕事とプライベートのバランスがとても良くて充実しています」と満足していらっしゃる様子でした。

年金の受給年齢が引きあがっていき、60歳を迎えても仕事を辞めないという薬剤師さんは非常に多いです。雇用する側も再雇用システムを整えていることが多いですが、定年後の生活リズムと合わない場合があります。

そのような可能性がある場合は、今回の薬剤師さんのように早めに転職活動を始めて、情報収集しておいた方が良いです。もし定年後の働き方で悩んでいる薬剤師さんがいらっしゃいましたら、お気軽にファーネットキャリアまでお問い合わせください。

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