コーディネーターレポート REPORT

福島県FUKUSHIMA

混注業務しかできない病院から福島市の調剤薬局へ転職

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新卒採用では配属希望と異なる部署や地域に配属になるケースが多々あります。先入観を持たずに何でもトライしてみることは非常に大切なことなのですが、なかなかモチベーションを保つのが難しいのも事実です。

弊社ファーネットキャリアは薬剤師専門の転職エージェントなので、理想の環境をお探しの薬剤師さんから相談を頂くことがあります。たとえば、福島県福島市の20代男性薬剤師さんから相談を頂いたことがあります。希望と異なる部署で仕事にやりがいを感じられずいたので、同じ福島市内の病院への転職をお手伝いしました。

医学部を諦めて薬学部へ入学

この薬剤師さんは、もともと医学部を目指して勉強をしていらっしゃいました。しかし、3年間浪人しましたが合格することができず、関東の薬科大学へと方向転換したそうです。ちょうど薬学部が4年制から6年制に変わるタイミングだったこともあり、大学卒業時の年齢を考えると少しナーバスになっていたと話してくださいました。

ただ、大学はストレートで卒業して、国家試験にも一発で合格しました。卒業後は今まで支えてもらった両親への恩返しをするために地元福島県福島市に戻り、実家から通うことができる総合病院に就職しました。

総合病院で製剤業務を担当

この病院の薬剤部は「調剤業務」「製剤業務」「病棟業務」をおこなう部署に分かれており、新卒社員は2ヶ月ごとに各部署をローテーションした後に希望を取って本配属という流れでした。

この薬剤師さんは「患者さんとの直接関わりたい」という理由から、「調剤業務」か「病棟業務」への配属を希望しましたが、それは叶わず一番志望度の低い「製剤業務」を担当することになったそうです。

最初は「不満に思う気持ちを意識しないように」と前向きに働くことを心掛けていました。製剤室では主に混注業務を任されていましたが、膨大な仕事量だったため混注業務だけで一日が終わることがほとんどでした。来る日も来る日も注射剤を作り続けるだけの毎日に嫌気がさすようになっていったそうです。

それでも入社してすぐに退職することには抵抗を感じていたため、1年間は勤務されました。しかし、浪人していたため年齢的な焦りが日に日に強くなり、上司に「部署異動ができないか」と打診したそうです。しかし明確な回答は得られないまま、さらに1年が経過していきました。注射剤の準備以外も任されるようになってはいたものの、患者さんと直接関わる機会はほとんどないままでした。

ついに、このまま仕事を続けることに対する不安が限界に達してしまい、退職を決意されて弊社ファーネットキャリアへ相談を頂きました。

転職活動スタート

ファーネットキャリアではミスマッチを減らすため、求人案件を提案する前に家のお近くまで伺って面談をします。今回は福島駅内にあるカフェで話をさせてもらい、以下のようなご希望を伺うことができました。

  • ・福島県福島市のご実家から1時間以内で通えること
  • ・内科系の処方がメインの薬局
  • ・給与は可能な限り現状維持(年収450万円)+1日)

まだ年齢が若く、リクエストも一般的なものだったので、多くの薬局から求人案件をもらえることが容易に想像できました。ただ、この薬剤師さんは調剤未経験だったので求人案件のリサーチを行うときに、未経験者向けの研修体制を併せて確認しました。

すぐに10件ほどの求人案件が見つかったので、薬剤師さんに内容を確認してもらいました。そして、最終的に以下の2つの薬局に面接に行くことになりました。

  • ①未経験者専用のカリキュラムがある全国規模の薬局
  • ②人事異動の自己申告制度がある福島県に展開する中規模薬局

すぐにすべての薬局の面接を設定して、当日の面接には私も同行をさせて頂きました。面接の際に、どちらの薬局でも未経験者のフォロー体制やキャリアプランについて詳しく説明をしてもらいました。そのときは店舗見学も行い、現場の雰囲気も感じてもらいました。面接終了後は、そのまま近くのカフェで薬剤師さんに2つの薬局の印象を聞いてみました。

どちらの薬局もいい雰囲気だったようで少し悩んでいらっしゃいましたが、「入社した後でないとわからない部分も多いと思うので、何かあったときに人事異動の希望が出せる②の薬局はとても魅力的です。実際に今日話した店舗の薬剤師さんも異動した人が複数いらっしゃったので制度があるだけではなく、きちんと利用されていることもわかりました」と話してくださいました。

後日、それぞれの薬局から雇用条件通知書(詳細な雇用条件を記載した書類)が届いたので、薬剤師さんに確認してもらいました。その後、正式に②の薬局への入職する旨の返事を頂くことができました。

薬局へ転職してから1ヶ月が経った頃に、アフターフォローの連絡をすると、「まだ研修中ですが勤務予定の店舗からトレーナーとして来た先輩社員がついてくれています。これなら店舗に入ってからもすんなりと現場に馴染むことができそうで安心しています」と順調にスタートできている様子でした。

今回の薬剤師さんのように希望と異なる配属になることは、新卒採用で気を付けなければならない落とし穴の一つです。ただ、最初から自分の可能性を限定せず、任された仕事に一生懸命に取り組むことで得られるものはたくさんあります。

しかし、どうしてもモチベーションを保つことができないときは転職を視野に入れて行動した方が良いです。時間は有限で、いつもまでもそのような職場にいることにメリットはありません。もし、そのような悩みをお持ちの薬剤師さんがいらっしゃいましたら、弊社ファーネットキャリアまで問い合わせください。

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