コーディネーターレポート REPORT

青森県AOMORI

人手不足でうつ病になった薬剤師に青森市内の調剤薬局を紹介

人手不足でうつ病になった薬剤師のイメージ写真

薬剤師不足と言われて久しく、いわゆる売り手市場が続いているため、スキルアップや年収アップを求めて転職を積極的に行う薬剤師さんが多いように感じます。ただ、責任感が強すぎるために劣悪な環境下でも我慢して勤務を続ける薬剤師さんも多いです。

体調を崩してまで勤務していることもあり、薬剤師をしていたらそうした同じ薬剤師の仲間を一度は見たことがあるのではないでしょうか。

弊社ファーネットキャリアは薬剤師専門の転職エージェント(転職サイト)なので、自分の限界を超えて体調を崩してしまった薬剤師さんから相談を頂くことがあります。

以前に青森県青森市にある調剤薬局に勤務する20代男性薬剤師から相談を頂いたことがあります。人員不足から1日100枚近い処方せんを1人で対応しなければならない日が多かったそうです。

そのため身体的・精神的に疲労が溜まり体調を崩してしまい、心療内科に通院している段階でした。そこで体調のことを考慮し、少しゆっくりと勤務できる青森市内の調剤薬局への転職をサポートさせて頂きました。

国家試験合格後にバタバタと就職活動

この薬剤師さんは青森県の薬科大学へ進学し、ストレートで卒業されました。しかし、国家試験当日に体調を崩してしまい、高熱に苛まれながら受験したそうです。結果は合格点にわずかに届かず、非常に悔しい思いをされたそうです。

その後、国家試験予備校に通い2回目のトライで国家試験に合格されました。国家試験浪人をしている期間は勉強に集中したいという気持ちが強かったので、就職活動は国家試験が終わった後に短期間で決めたそうです。また当時は就職に関するこだわりも特になかったため、給与が高いというだけの理由で青森市内の調剤薬局で勤務を始めました。

新入社員研修と現場のOJT研修が終わると少し田舎の店舗に配属が決まり、ベテランの先輩薬剤師と一緒に勤務することになりました。先輩に助けてもらいながら仕事を覚えていったのですが、数ヶ月後に先輩社員が体調を崩してしまったそうです。

先輩社員が体調不良で欠勤

先輩社員が体調を崩してから、多いときで週3日ほど60~100枚の処方せんを1人で対応しなければならなくなりました。事務員さんの助けも借りながらなんとか対応していましたが、集中力が持たずに錠数ミスなど細かいミスを起こしてしまい、謝罪に行くことも多かったと話してくださいました。

それでも勤務を続けていましたが、「こんな状態ではいつか重大な事故を起こしてしまうのではないか」という不安がいつも付きまといました。どんどん精神的に疲弊していき、入社から1年が経つと心療内科へ通院するようになっていたそうです。

このまま勤務すると体調がさらに悪化する可能性があったことと、このような状態でも薬剤師を補充しない会社への不信感から退職を決意されて弊社ファーネットキャリアへ相談を頂きました。

転職活動開始

弊社ファーネットキャリアでは求人案件を提案する前に、お近くまで伺って面談を必ず行います。実際にお会いして本人の人柄まで含めてしっかりと現状の把握をすることでミスマッチを減らせるからです。

今回、青森県青森市の自宅近くでは、ゆっくりと話ができるカフェが無かったので青森駅内のカフェでお話をさせて頂き、以下のような希望を伺うことができました。

  • ・青森県青森市のご実家から通える薬局
  • ・現職よりも薬剤師の人数に余裕があること
  • ・週休2日で日祝と平日1日休みを希望

リクエストは難しくなかったのですが、心療内科に通っていることを理解してくれる職場でないと入職した後にトラブルが起こる可能性が高いと感じました。

そこで、薬剤師さんに服用している薬の名前を伺い、求人を探すときに薬局の採用担当者に伝えることにしました。面談報告書を添えて求人リサーチの専門部署に依頼をすると、すぐに以下の3つの求人を取り付けてくれました。

  • ①青森市内にある個人薬局
  • ②全国規模の調剤薬局チェーン
  • ③東北地方を中心に店舗展開する調剤薬局チェーン

薬剤師さんに確認してもらうと、②の薬局は現在の給与との落差があまりにも激しいので一旦保留となりましたが、①と③の薬局は面接を希望されたので面接の日程調整をしました。当日の面接には私も同行をさせて頂き、どちらの薬局も良い雰囲気で面接を終えて、店舗の見学もそのときにさせて頂きました。

面接を終えてから、近くにあったカフェに入って2つの薬局の印象を伺うと、「①の薬局は店舗数が少ないので、他の薬剤師さんが辞めてしまうと今の職場と同じような状態になりそうで少し不安です。③の薬局は本部に薬剤師が常駐していて、いつでもヘルプできる体制があるので安心して勤務できそうだと感じました」とのことでした。

結論を急かしてしまうと薬剤師さんが精神的な負担を感じてしまうと思ったので、その日は解散してゆっくりと考えてもらうことにしました。

1週間ほど経ったころ、薬剤師さんから連絡があり「いろいろと考えたのですが、③の薬局でお世話になろうと思います。多少忙しかったとしても、いざとなったらヘルプに来てもらえるとわかっているだけで安心できて仕事も頑張れます」と返事を頂くことができました。

入職して1か月が経ち、少し落ち着いたタイミングでアフターフォローの電話をすると「問題なく勤務できています。私が心療内科に通っていることで変に気を使われるのではないかと心配していたのですが、他の人と同じように接してくれています。

薬剤師の人数も多いので監査時のダブルチェックなどミスが起こりにくくて、精神的な負担も減りました」と順調に再スタートできている様子でした。

地方を中心に薬剤師不足の状態が長く続いています。この状態が続く限りは、この薬剤師さんのように1人で大量の処方せんの対応をしなければならないというリスクは無くならないです。

弊社では、無理をして耐えるという選択をする責任感の強い薬剤師さんをよく見かけます。ただ、1度体調を崩してしまうと、ずっとその症状と向き合っていかなければならない可能性があります。

もし少しでも当てはまると感じた薬剤師さんがいらっしゃいましたらファーネットキャリアまでお問い合わせください。現状と比較できる近所の求人情報や、客観的な現状の分析など最善の選択ができるようにサポートさせて頂きます。

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